ゴルフヴァリアントの累計販売台数は300万台以上。ハッチバックと並んでフォルクスワーゲンを支える屋台骨だ。そんな重要モデルが新たな一歩を踏み出した。(Motor Magazine2021年10月号より)

ハッチバックより長くなったホイールベース

1993年の登場以来、累計生産台数300万台を数えるゴルフヴァリアント。それを踏まえながらも新型から感じたのは、従来のハッチバックの延長線から脱して、独自の路線を歩みはじめたということだ。

まず、これまでのひたすら質実剛健なイメージから、よりスタイリッシュになった。ルーフはBピラーを頂点に後ろに向かって下がっていき、Dピラーとリアウインドウが大きく傾斜したラインを描いている。

もうひとつはこれまでハッチバックと同じだったホイールベースが、より長くなったことだ。8世代目となるゴルフハッチバックのそれは先代より逆に短くなったが、ヴァリアントは先代より長くなった(2670mm)ので、結果的に新型ハッチバック(2620mm)よりも長くされている。

その効果はBピラーより後ろに顕著で、後席レッグスペースは38mm拡大。ラゲッジルームの積載容量も、リアウインドウが大きく傾斜したにもかかわらず5名乗車時に6L増えて611Lに、2名乗車時には22L増えて1642Lに拡大している。明らかに異なる造り込みだといえる。

もっとも運転席に座って見える景色はハッチバックと変わらない。10.25インチ液晶ディスプレイ採用のデジタルコクピットを全車標準装備し、ハッチバックと同じくクラシックモード、シンプルモード、マップモード、ドライブアシスタンスモードに切り替え可能である。

エンジンはハッチバックと共通のeTSI。1L 直列3気筒も1.5L 直列4気筒も48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載している。BSG(ベルト駆動式スタータージェネレーター)はエンジン始動、エネルギー回生、エンジン出力アシストの3つの機能を持つ。

画像: 10.25インチ液晶ディスプレイを全車標準装備してデジタル化。デザインはハッチバックと共通化される。

10.25インチ液晶ディスプレイを全車標準装備してデジタル化。デザインはハッチバックと共通化される。

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