画像: クルマの寿命は何年?見極め方とサインがあったら取るべき行動について

クルマは機械の塊なのでいずれ寿命がやってきます。寿命は走行距離や年数が関わっています。そこで、どうなれば寿命なのか、どうすれば寿命がわかるのか詳しく解説します。

クルマの寿命は、ある日突然やってくるものではありません。寿命がやってくるまでには様々なサインでオーナーに知らせます。そして寿命は、使用年数や走行距離で語られますが、いずれも多くなれば故障頻度が増えるからです。

寿命を知るには、日頃からクルマの異常を察知することです。これは特に難しいことではなく、普段と違う走行性能や乗り心地、そして音などから判断できるので、五感でクルマの異常は感じ取れるでしょう。

ここでは、クルマの寿命とはなにか、そして寿命を知らせるサインと寿命を知った時に取るべき行動について詳しく解説します。

→【当サイトおすすめNo.1】カーセンサーの一括査定で買取価格を今すぐ調べる!

クルマはどれくらい乗ると寿命がくる?

クルマは、永久に使用できる乗り物ではないので、いずれ使えなくなる時期が来ます。この使えなくなる時期は一般に寿命と呼ばれますが、寿命が一体いつなのか一般ユーザーにとって見極めは難しいでしょう。

寿命の目安としては、年式が古くなった時や走行距離が多くなった時にそろそろ寿命と考えるのが妥当です。その理由としては、古くなることと走行距離が多くなることで、クルマの部品が劣化して修理費がかさむことや、修理不能になる場合があるからです。

寿命は走行距離と使用年数が目安

クルマの寿命を知るには、どの程度の走行距離になったのか、そして何年使ったのかを目安にします。この走行距離は、10万kmが一つの目安と言われていましたが、最近は耐久性が上がり15万kmを超えたあたりがいつ寿命を迎えてもおかしくない走行距離です。そして、使用年数は走行距離に関係なく保管状況で変わりますが、10年を超えると様々な部品の劣化が見られるので10年を一つの寿命と捉えられます

クルマの寿命は、新車購入して新規で登録されてから廃車として抹消登録するまでの期間を平均値として統計でも出ています。この統計は普通車と軽自動車で分けて出されており、令和2年度の平均使用年数は以下の通りです。

自動車検査登録協会発表の普通自動車・・・13.51年
参考:わが国の自動車保有動向「車種別の平均使用年数推移表」(一般財団法人自動車検査登録情報協会)

自動車検査登録協会発表の普通自動車・・・13.51年
参考:わが国の自動車保有動向「車種別の平均使用年数推移表」(一般財団法人自動車検査登録情報協会)

この平均使用年数は、普通車では8年連続、軽自動車では9年連続で増加していますが、これはクルマの耐久性が年々上がっていることが要因と考えられます。

しかし、平均使用年数は普通車も軽自動車も10年を超えていますが、普通車の場合15年にはまだほど遠いことが見て取れます。これは10年を超えると故障頻度が増えることが原因でしょう。

そして軽自動車は約15年が平均ですが、軽自動車の場合は部品代が普通車より安いので、修理して乗れる期間が長いことも一つの理由です。

このように、10年を超えるとクルマの寿命が近いと考えられ、15年近く経つとかなりのクルマは寿命を迎えています。

年数が経っていなくても走行距離が多いと寿命になる

クルマは、年数が経てば走行距離も伸びるのが普通です。そして年数と走行距離の関係は、1年1万kmが平均です。しかし使用方法により、平均値を上回る頻度で使用する方もおり、その場合は年3万km以上走行するクルマもあります。このような平均より多い走行距離では、寿命年数よりだいぶ早く寿命がやってきます

走行距離が伸びるということは、それだけ部品を使用するので劣化します。例えば1年1万km走行のクルマと1年2万km走行のクルマとでは、各部の劣化度合いは1年2万km使用したほうが大きいことがわかります。

そのため致命的な部品の故障は、平均走行距離より多いクルマのほうが早く訪れるでしょう。もちろん、定期的なメンテンスをしていれば寿命を延ばすことが可能ですが、同じ条件であれば過走行のほうが部品劣化は早くなり、メンテナンスコストも平均走行距離のクルマより多くなります。

普段、多く走行するクルマは、年数に比べて早く寿命がやってきますから、普通車や軽自動車の平均使用年数は当てはまらないでしょう。

メーカーから部品供給がなくなると修理不可で寿命になる

クルマの使用を続ければ、必ず定期交換しなければならない部品があるほか故障も発生します。

このような場合は、必ず部品交換が必要ですが、その部品はいずれメーカーから供給されなくなるでしょう。

もし、部品供給がストップしたら故障修理できませんから、そのクルマは修理不能で寿命でしょう。これがどんなに小さな安価な部品でも、その部品を交換できなければ保安基準を満たさないなら車検に受かりません。このことから、部品供給ストップはクルマにとって寿命の宣告といっても良いでしょう。

部品供給は生産終了から10年という考えがある

部品供給は、各メーカーで考えは異なりますが、国産車の場合は生産から10年程度と考えられていることがほとんどです。この10年とは、生産終了してから倉庫に保管されている期間であり、在庫がなくなればそれより早く欠品になる場合もあるでしょう。

ただし、全てのメーカーが部品供給について10年という取り決めがあるわけでも、法整備されているわけでもありません。全て各メーカーが独自に決めているので、メーカーごとで部品供給期間は異なっています

もちろん、純正部品が供給ストップしても、車検などの定期交換部品の中には純正同等品の社外パーツが販売されています。これらのパーツを使えば修理できるのであれば10年以上でも修理できるでしょう。しかし、クルマをぶつけてしまった場合や、社外パーツの対応がない場合では、修理不能で諦めるしかありません。

その点、メルセデス・ベンツ、BMW、ポルシェといった欧州メーカーでは、古いクルマでも部品を購入できる体制を整えています。特に欧州では、古いクルマを修理して長く乗る文化が根付いており、文化が日本と根本的に違うということをパーツの供給体制から感じるられます。

しかし最近では、古いクルマの部品を再生してヘリテージパーツとして販売する車種も出てきました。ただし、こういったクルマは特殊なクルマであり、世界中で人気があるバブル期の国産車です。このような特殊な国産車以外は、ヘリテージパーツの取扱はないので、メーカー供給がストップした時点で寿命と言えます。

クルマが寿命を知らせるサインの見分け方

クルマは、突然寿命を迎えることはほとんどありません。必ず寿命の前には多くのサインを出してオーナーに不調を伝えます。

これは人でも同じですが、深刻な病に侵されると数々の変調を伝えます。早期に病院にいけば元気に復帰できますが、そのまま放置すると取り返しがつかないことになるでしょう。

クルマも人の健康と同じで、多くの変調をオーナーに知らせますが、この変調をオーナーが理解できなければクルマは早期に寿命を迎えるので、長く乗っているクルマは常日頃からクルマからのサインに耳を傾けている必要があります。

①クルマの故障が頻繁に発生し始めた時

クルマの寿命を判断する最も多い状況が、クルマの故障の頻度が多くなった時でしょう。これは、どの程度故障が頻発したら寿命という定義はオーナーの考え次第ですが、一般的に修理しても1年以内に違う場所の故障が発生すると寿命と考えられます。

この故障が、軽微な故障であれば問題ないと考える人もいるでしょう。しかし、故障が続くという事は、クルマの部品全てが寿命を迎え始めていると考えても大げさではありません。

クルマのエンジンは化石燃料で動きますが、制御は電子制御化されています。各部のセンサーが故障するとセンサーにより制御されていた部品は正常に作動しません。

このほか、電子部品以外にもゴム製品や樹脂製品が多く使用されており、これらの部品の中には走行に支障をきたす部品が多くあります。

電子パーツや樹脂やゴム部品の劣化は、同じ時期に生産されたクルマであれば、同時期に劣化が起きるでしょう。そのため、故障が頻発するようになったら多くの部品の劣化が考えられるので、寿命が近い又は寿命を迎えたと捉えましょう。

クルマが寿命を迎えると各部で故障が頻発する

クルマの寿命が近付くと、故障を修理しても次々と違う場所が故障します。これは、クルマが多くの部品の集合体であり、それぞれの部品はクルマが生産されるときにクルマに取り付けられることで、同じ時間を全ての部品が過ごしてきたからです。

クルマの機構を大きく分けると、クルマを走らせるために必要な動力伝達装置と乗員が快適に過ごすエアコンやオーディオ機器などに分けられます。これらの部品は全て違う部分の機能ですが、全て同じ時期にクルマに取り付けられて同じ時期から使用されています。

エンジンを例にとっても多くの部品からエンジンは動いています。その部品のどれか一つ不具合があっても、エンジンはまともに動きません。そして寿命が近いクルマでは、エンジンのどれかのパーツに不具合が出て修理しても、エンジンの他の部品に故障が発生します。

このように、エンジンだけでも多くの部品が使われており、故障が多く発生するリスクがあります。そして長く使用すれば、他の部分での故障が発生する可能性も高まることから、故障が頻発したら故障する部位に関わらず寿命と考えたほうが良いでしょう。

クルマが寿命となったら廃車買取に相談しましょう。廃車買取ならどのようなクルマも手数料がかからず廃車にできます。またクルマの状態により現金化も可能なので今すぐチェックしましょう。

→【古いクルマも買取!】廃車専門カーネクストの無料査定はこちら!

②走行性能が著しく悪くなった時

クルマは、長く乗っていれば次第に走行性能は悪くなります。これは徐々に悪くなるので通常その変化に気が付く人は少ないでしょう。しかし、明らかに以前より走行性能が悪くなったと感じたら、それはクルマが寿命を迎えている可能性があります。

その症状は多岐にわたりますが、一般ユーザーにもわかりやすいのがエンジンパワーの低下と燃費悪化です。

以前軽々と上っていた登坂で、いつもよりアクセルを踏まなければ走らなくなった場合や、いつもと同じ使用の仕方なのに、燃費性能が極端に悪くなったと感じたら、かなり深刻な状況の可能性が高いでしょう。

燃費の悪化がメンテナンスで直らない

燃費の悪化は、様々な消耗部品を交換することで改善できる場合が多いでしょう。しかし、整備工場で点検修理して良くなったと感じても、直ぐに前と同じ燃費悪化を繰り返すようなら寿命と言えます。

整備工場では、燃費悪化に際して部品交換や調整などを行い、できるだけ以前の状態に戻そうと修理します。しかし、それらの部品交換で改善されない場合には、寿命である可能性が高いと整備工場からアドバイスももらえます

クルマは、長く使用していると燃費悪化を招く消耗部品が劣化します。しかし、大きく故障している場合に整備工場は、そういった消耗部品とは違う部分で問題があることをかなり早い段階から見抜きます。

もちろん、ある程度目星をつけた段階で、故障ヵ所をオーナーに伝えて修理するか聞いてくるでしょう。ただし、全ての燃費悪化の症状が完全に直るという保証がなく、無理そうであれば買い替えも整備工場で勧めてきます。この段階がクルマの寿命が近いサインとして捉えられます。

修理工場などでクルマの買い替えを勧められたら、一括査定が便利です。まだ寿命を迎えていないクルマなら、多くの買取店で査定すると買取したいお店を探せますから今すぐチェックしましょう。

→【当サイトおすすめNo.1】カーセンサーの一括査定で買取価格を今すぐ調べる!

ワインディングを走るとクルマの挙動が不安定になるのも走行性能の低下を表している

クルマには、乗り心地やハンドル操作に大きく影響するサスペンション(タイヤを支え衝撃吸収する装置)が装着されていますが、このサスペンションも劣化して操縦性能を悪くします。このような走行性能が悪くなる状況は寿命のサインの可能性があります。

サスペンションには、非常に多くの部品が使われており、部品と部品のジョイントにはゴム製のブッシュが使われています。このゴムブッシュが走行中の衝撃をゴムのねじれで吸収する役目を持っていますが、長く使用するとゴム製品なので劣化します。

また、道路からの衝撃を吸収してクルマの揺れを抑えるパーツとしてショックアブソーバーが装着されていますが、このショックアブソーバーも消耗品なので交換が必要です。

ここにあげたゴムブッシュとショックアブソーバーは、車検では交換されることはないので、乗り心地や操縦安定性に不安が出たら自分で整備工場に依頼しなければ直りません。

また、サスペンションのほかにボディ自体の剛性が落ちてくることも挙げられます。クルマのボディは走行中に衝撃を吸収し、そしてその衝撃を上手く分散させています。もしこの衝撃を吸収しなければ、クルマの乗り心地はかなり硬いものになり、しなやかな乗り心地はありません。

またボディは鉄板なので、走行中の衝撃を吸収しているうちに、金属疲労を起こして新車時より柔らかいボディに変わります。こうなると走行中の衝撃を上手く吸収して逃がせないので、クルマの挙動が不安定となるでしょう。

ボディの劣化は、かなり深刻なダメージなので、ドライバーに伝わりやすいでしょう。乗り心地や操縦安定性が悪くなったら、クルマからの寿命のメッセージとして耳を傾ける必要があります。

③走行中にクルマの至る所から異音が発生するようになった時

新車の頃は走行中に無音だったのに、最近走行中に色んな音が聞こえるようになったなら、それはクルマからの寿命のサインの可能性が高いでしょう。

音で異常を知らせるサインは色んなタイプがありますが、その中でも走行中に段差を乗り越えた時や、走行中に聞こえる風切り音は、ボディのダメージがかなり蓄積されておりボディの寿命が近いことを知らせています。

また、走行中だけでなく停車中に聞こえる異音は、エンジン本体の寿命を知らせている場合もあるでしょう。

ドア回りからの風切り音やハンドル操作でボディから軋む音がする

クルマを長く使用していると様々な状況で異音が発生するようになります。最近のクルマはボディ剛性が高まったので、昔のクルマほどボディが軋むことがありませんが、それでも長年使用すると、高速道路で風切り音が大きくなったり、走行中にあちらこちらから軋む異音が聞こえたりと、クルマから寿命を知らせるサインが発生します。

走行中に風切り音が聞こえる原因は、ドアの密閉が甘くなったことが原因です。これはドアサッシ部に取り付けられたウェザーストリップというゴムの劣化が大きいでしょう。これは、防雨、防風、ほこり、振動、騒音を遮断する役目がありますが、このウェザーストリップは長期間使用するとゴムなので劣化します。

また、ウェザーストリップだけでなく、走行中の振動などによりドア開口部が歪んで隙間ができて風切り音が発生することも有ります。

このほか、山道などを良く走行するクルマではボディにかかる負担が大きいので、ボディ全体に歪みが生じることも少なくありません。昔、実際にあった例では、クルマに負担がかかる山岳道路を多く走行すると、Cピラー(リアドアガラスとリアガラスの間の柱)にクラックが入るクルマがありました。

現在のクルマはそこまでボディ剛性が低いことはありませんが、それでも長年使用すると金属疲労を起こして各部に異音を発生させます。走行中、ボディから異音が多く聞こえるようになったら、寿命のサインの可能性が高いでしょう。

寿命を感じたら取るべき行動3つ

クルマの寿命を感じたら、そのクルマを長く使用することは困難です。取るべき行動は人それぞれですが、最初は修理依頼するでしょう。しかし、修理依頼しても修理不能である場合や、修理費用が予算を大きくオーバーすれば、そのクルマを諦めるしかありません。

寿命は、クルマにとっていつか訪れる状況ですが、寿命が近付いたことに気が付ければ、早期に対処できます。そして、その方法は以下の3つが挙げられます。

  • ①買い替えを検討する
  • ②寿命を迎えた部品を全てリフレッシュする
  • ③乗り潰して廃車にする

①買い替えを検討する

クルマから寿命のサインを感じたら、修理を選択するより買い替えたほうがトータル的にコストを抑えられるでしょう。

修理するより買い替えたほうがコストを抑えられる理由は、寿命が近いクルマを修理しても次々と故障が発生し、修理費用にどれだけかかるかわからないからです。しかし、買い替えで新車を選択すれば長い期間修理の心配はありません

仮に、中古車を購入したとしても、今より程度の良いクルマを選ぶはずですし、中古車店で整備してから納車されるので、間違いなく故障のリスクは格段に低いでしょう。

確かに初期投資はクルマの買い替えなので必要です。しかし、クルマはいずれ寿命を迎える乗り物なので、そのクルマに執着することなく買い替えたほうが心理的にも安心です。

寿命を感じているクルマも買取店で査定する

買い替えの際、今乗っているクルマを買取店で査定するなら、できるだけ多くの店舗で査定しましょう。寿命が近いからと遠慮がちになり、一店舗で査定して玉砕なんて話も聞かれますが、中古車買取店は全て査定額が異なります。

査定額が中古車買取店で異なる理由は、それぞれ異なったルートに転売されるからです。そのため、寿命を迎えたクルマでも欲しい業者があれば、その業者と繋がりのある中古車買取店は高く購入します。

愛車の寿命を感じて買い替えを検討するなら、一度に多くの査定が可能な一括査定が便利です。中古車査定はできるだけ多くの買取店で査定すると、思いがけない査定額と出会えますから今すぐチェクしてみましょう。

→【当サイトおすすめNo.1】カーセンサーの一括査定で買取価格を今すぐ調べる!

②寿命を迎えた部品を全てリフレッシュする

寿命のサインが現れたクルマでも、思い入れがあり乗り続けたいと思う人もいるでしょう。そんな場合は、寿命を迎えている部品を交換して乗り続けることも可能です。

寿命を迎えている部品の交換は、1つや2つ程度ならどの整備工場でも請け負ってもらえます。しかし、寿命を迎える部品の数が多い場合は、整備工場では廃車を勧めてくるでしょう。

というのも、多くの部品を交換するには手間暇がかかるだけでなく、かなりの修理費用がかかるからです。また、リフレッシュさせる技術も伴わなければ完全なクルマに戻せません。

古くて過走行でもレストア専門店で新車のように蘇らせることも可能

寿命を迎えるクルマには、かなり古いクルマや走行距離が異様に多いクルマもあるでしょう。しかし、思い入れがあるクルマで資金に余裕があれば、レストア専門店でリフレッシュさせて新車のように蘇らせることも可能です。

レストアで問題になるのが、部品の調達です。整備工場などで修理するにも部品がないと断られた場合でも、レストアショップなら時間がかかっても調達できるでしょう。しかしその反面、すでに廃盤となったパーツを手に入れるので、かなりの費用が発生することを覚悟しなければなりません。

レストア専門ショップでは、数々の古いクルマを新車のように蘇らせているので、思い入れがあるクルマや、古くて貴重なクルマの修復は可能でしょう。しかし、部品調達には時間がかかりますし、一から作るしか方法がなければ、純正部品が数千円でも数十万円になる場合もあります。

寿命が近いクルマや、寿命を迎えたクルマを修理して乗り続けるには、時間と莫大な資金が必要になることを理解しなければなりません。

古い人気のあるクルマなら旧車買取が便利です。旧車買取はクルマの価値がわかる専門スタッフが丹念に評価します。古くて修理が必要でも人気があるクルマなら旧車専門買取に相談しましょう。

③乗り潰して廃車にする

寿命のサインを感じたクルマで最も多いのが、乗り潰すことでしょう。もうすぐ寿命が近いクルマに、修理するお金がもったいないと考える人もいれば、できる範囲で修理して延命させながら最終的に乗り潰す人もいるでしょう。

しかし、延命修理して乗っていても、最終的に大きな故障がわかれば寿命が尽きるまで何もせずに乗り続けて乗り潰すはずです。

乗り潰した後は、廃車にするしかありませんが、廃車はディーラーや整備工場では手数料がかかります。廃車は捨てるクルマに費用がかかるのはもったいないので、費用がかからずクルマによっては買取される廃車買取に相談すると良いでしょう。

廃車にするなら廃車買取に相談

寿命を迎えたクルマを廃車買取に相談すると、0円で買取保証する業者が多数あります。また、廃車手続きに関する費用も一切かからないことがほとんどと、廃車買取は便利なシステムです。

廃車買取も業者により流通ルートが異なるので、廃車の買取価格は異なります。そこで、できるだけ多くの廃車買取に相談すれば、寿命を迎えたクルマが現金化できるでしょう。

寿命を迎えたクルマは廃車買取が便利です。クルマの廃車は手数料がかかると思われてきましたが、廃車買取では手数料がかかりません。しかも、廃車買取なら買取されて現金化も可能なので今すぐチェックしましょう。

クルマの20年落ちはまだ使える?

クルマの使用年数は年々上がっていますが、20年以上使用しているクルマも中にはあります。しかし、20年使用するという事は、1年1万kmとして20万kmの走行距離です。

長い期間と長い距離を走行すればクルマはかなり傷んでいますから、20年落ちを今のクルマと変わらず使用することは、メンテンナンスと普段の使い方を含めてかなり難しいと言えるでしょう。

20年以上経つと故障が多く乗り続けるには現実的でない

クルマは10年経過すると故障する部品が高額になることが多く、また今まで故障しなかった部分に不具合が見られます。

10年で故障する部分が増えるということは、その倍の20年経てば、さらに多くの部分で故障が発生します。このように、年数が経てば今までと違う部分で大きな故障が発生するリスクが高まり、しかもその修理費用は高額になることから、20年以上経ったクルマを修理して乗り続けるのは現実的ではありません

13年目と18年目で増税が上がるので20年乗り続けるのはコスト的にもオススメではない

20年乗り続けるには、クルマの故障リスクだけではなく税金の問題も出てきます。クルマは、13年目で全てのクルマで自動車税と重量税が重課税されます。この重課税は自動車税だけでなく車検時の重量税も重課税対象であり、古いクルマにとってはかなりの痛手と言えます。

しかも20年乗り続けるとなれば、さらに18年目で自動車税と重量税が重課税されるので、20年乗り続けるのは税金の面でもコストパフォーマンスはかなり悪いでしょう。

メンテナンス次第では20年以上乗り続けられるがかなりの出費の覚悟も必要

クルマは、メンテナンス次第で20年以上乗り続けることは可能ですが、メンテナンス費用はかなりの高額になることを覚悟しなければならないでしょう。

メンテナンスといっても、10年落ちまでのメンテナンス費用とはかなり異なります。簡単な整備費用が年数の経過につれて重整備に変わり、1日で修理が終わらないことが増えてきます。

しかも、乗り方に注意して大事に扱ってきたつもりでも、クルマは機械の塊なので予想もしなかった部分に不調が訪れます。特に、エンジンやトランスミッション(エンジンの動力をタイヤに伝える装置)といった部分に大きな不調が出ると、修理費用はとんでもない高額になる場合もあります。

修理費用が償却コストを上回った時点で寿命

クルマを乗り続ける場合、償却コストを修理費用が上回った時に寿命と捉えて諦めたほうが良いでしょう。この修理コストは、年々上昇してくるので20年乗り続けることはかなり難しいと言えます。

例えば、300万円のクルマを20年乗る場合、1年の償却コストは15万円です。そこで、1年間の修理費用を合算して15万円を超えた時点で寿命と考えます。

1年で15万円の修理費用は、エンジンやトランスミッションに不具合があると、あっという間に超える金額なので、20年乗り続けることはコスト的にかなり厳しいでしょう。また、15万円以下に抑えようとメンテンスをしていても、そのメンテナンス費用も修理費用に合算しなければ意味がないので、メンテナンス費用に資金を投入しすぎるのも考えものです。

このように、20年以上乗り続けるにはコストから見てもかなり損しているので、現実的ではないでしょう。

クルマの寿命を延ばすために必要なこと

クルマは、日頃のメンテンスの仕方や乗り方で寿命を延ばせます。この寿命を延ばす乗り方は、それほど難しくなく、誰でもすぐに実行可能です。

そして、寿命を延ばすには点検整備が欠かせませんが、整備費用をケチらないことも寿命を延ばすポイントです。

①日頃の運転方法に注意する

日頃、何気なく運転するクルマですが、ちょっとした工夫でクルマの寿命を延ばせます。

それは急の付く運転を避けることと、タイヤをいたわる運転をすることです。これらの運転は、意外に忘れがちですが、クルマの延命には重要なポイントです。

特に、駐車場での輪止めや、駐車場から道路に出る時の縁石に注意が必要です。よく大雑把に縁石を乗り越えて走るクルマを見かけますが、クルマには大きな負担になっていますから注意しましょう。

コンビニなどのタイヤ止めに当てたまま駐車しない

クルマを駐車場に止める時に、輪止めにタイヤをぶつけて止めている人がいます。輪止めにタイヤを少し当てるぐらいなら問題ありませんが、輪止めにタイヤを当てたままクルマから離れるのはタイヤにもクルマにも良くありません

クルマは1トン以上の重さがあります。そのクルマを支えているのがタイヤですが、タイヤを輪止めに当てて駐車することは、クルマの重さがタイヤを介して輪止めに押さえつけていますから、タイヤにもサスペンションにも良くありません。

このほか、タイヤの据え切りと呼ばれるクルマが動いていないのにハンドルを回してタイヤの方向を変える運転も良くありません

今では当たり前のように装着されているパワーステアリングですが、このパワーステアリングのおかげでハンドルをスルスル回せます。もしパワーステアリングがなければ、クルマが停車している状態でハンドルを回すのは困難極まりないでしょう。

タイヤの据え切りが悪い理由は、重いハンドルを油圧やモーターの力で強制的に回していますが、実際は重いハンドルを強制的に回すので、パワーステアリングの各機構にダメージを蓄積し、長く乗り続けることが困難になるでしょう。

急の付く運転は避ける

クルマの寿命を延ばす運転として、誰でも簡単に実践できるのが、急の付く運転を極力避けることです。

この急の付く運転は、危険なだけでなくクルマの各部に負荷がかかり、続けることでダメージが蓄積されクルマの寿命を短くさせます。

急の付く運転には、急発進、急加速、急ブレーキ、急ハンドルがありますが、普段の走行ではどれも必要がない運転方法ですから、ハンドルを握ったらリラックスして運転しましょう。

②定期交換部品は必ず交換する

点検整備を定期的に行っていても、交換部品をケチッていると寿命を短くします。そして、寿命を長くしたければメーカー推奨の交換期間を守り、ギリギリで交換するのではなく余裕をもって整備するのが大事です。

定期点検で多いのが、交換したほうが良い部品があっても、まだ使えるなら交換せずにそのまま使用するよう整備工場にオーダーすることです。

整備工場では、重要保安部品に致命的な損傷がなければ、オーナーの言う通りに整備するので、整備は完璧にならないことが多いでしょう。

定期点検を惜しまない

定期点検は、クルマの不調を発見するために重要な点検です。特に12か月法定点検は、罰則がないので行わないオーナーが多く見られますが、長く乗り続けたいなら法定点検だけでもきちんと受けるのがポイントです。

定期点検はクルマの健康診断であり、不調を事前に発見できます。また、軽微な不調も放置しても大丈夫なのか、それとも今すぐ修理をしたほうが良いのかも判断して貰えます。ただし、軽微で放置し続けて大きな故障になると言われているのに修理しなければ、後に大きな出費になるでしょう。

点検整備はある程度出費がありますが、そこで発見される故障の前兆や軽微な故障の発見は、長く乗り続けるには大切な情報です。そして、軽微で修理できるということは、結局定期点検せずに済ませてきたクルマよりトータルの修理費用は安く抑えて長く乗れます。

車の寿命に関するよくある質問

Q.クルマの寿命は誰でもわかるものでしょうか?

A.寿命は、いきなり来ませんから必ず何らかのサインがあります。そのサインは普段と変わったクルマの状態になるので、クルマに普段乗っていれば気が付くでしょう。そして、その症状が寿命かどうかは、整備工場に判断してもらう事になります。

Q.走行距離が15万kmですがまだ10年落ちです。もう寿命でしょうか?

A.10年で部品が廃盤になっているケースもあるので、修理に出して部品が出なければ寿命と考えましょう。ただし今、寿命かどうか考えているなら買い替えてしまったほうが良いとも言えます。寿命かどうかはオーナーが一番感じることだからです。

Q.寿命を迎えたクルマでも売ることはできますか?

A.寿命を迎えたクルマで、走行できないような状況なら廃車買取が便利です。また、寿命とオーナーが感じていても走行できるなら中古車買取で査定してみましょう。現金化する方法はありますが、実際に現金化できるかどかは査定しないとわかりません。ただし、寿命を迎えたクルマの処分に廃車買取を利用すればお金がかかることはないでしょう。

まとめ

クルマの使用方法により故障も変わるので、明確な寿命としての年数や走行距離はありません。寿命は、オーナーが愛車の維持に負担を感じた時なので、修理費用が何万円かかったら寿命ということもありません。

しかし、寿命は必ずクルマからサインがあるので、古いクルマや過走行車は見逃さないように注意しましょう。そして、寿命と感じたら早めに買い替えを考え、中古車買取や廃車買取を利用して現金化しましょう。

→【当サイトおすすめNo.1】カーセンサーの一括査定で買取価格を今すぐ調べる!

This article is a sponsored article by
''.