2021年9月14日、日産自動車(以下、日産)はGT-Rの2022年モデルと、限定の特別仕様車「プレミアムエディション Tスペック(Premium edition T-spec)」と、「トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック(Track edition engineered by NISMO T-spec)」を発表。10月下旬から販売を開始する。

歴代モデルをオマージュした特別色も採用

GT-Rは「究極のドライビングプレジャーの追求」という信念のもと、進化を続けるプレミアム スーパースポーツカーだ。今回発表された2022年モデルでは、さらなる進化を遂げた特別仕様車「プレミアムエディション Tスペック(以下、プレミアムエディション)」と「トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック(以下、トラックエディション)」という2つの「Tスペック」を設定して、究極の走りを追求した。

画像: GT-R トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック。ボディカラーは、ミッドナイトパープル。

GT-R トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック。ボディカラーは、ミッドナイトパープル。

「Tスペック」という名称は、「時代を導くという哲学」であり、GT-Rの在り方や、その時代を牽引するクルマであり続けるという願いを表現した「トレンドメーカー(Trend Maker)」と、「しっかりと地面を捉え駆動する車両」という開発におけるハードウエアへの考えを表した「トラクションマスター(Traction Master)」から名づけられた。

Tスペックの両モデルには、専用カーボンセラミックブレーキ、カーボン製リアスポイラー、専用エンジンカバー、前後の専用バッジなどを特別装備している。

プレミアムエディションには専用の内装コーディネーションを施したほか、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール(ブロンズ)を採用してバネ下質量の軽量化を生かし、サスペンションを専用にセッティング。これにより、ホイールリム幅拡大(0.5インチ)によるタイヤの高剛性化と相まって、軽快でスムーズなハンドリングを実現している。

画像: 専用の内装コーディネーションを施したプレミアムエディションのインテリア。

専用の内装コーディネーションを施したプレミアムエディションのインテリア。

トラックエディションには、専用カーボン製ルーフ、カーボン製トランクリッド(トリムレス、本革プルストラップレス仕様)を特別装備。カーボン製パーツの採用により、約18kgの軽量化を実現したボディは圧倒的なパフォーマンスを生み出している。

つまり、プレミアムエディションはより「GT」的指向を、トラックエディションはより「R」的指向を強めているというわけだ。

さらに、Tスペックには新色を2色追加している。1色はR33 GT-Rに初採用され、R34 GT-Rでも限定色となった「ミッドナイトパープル」。神秘的なオーロラから着想を得たカラーで、見る角度によってグリーンやパープルが顔を出し、オーロラのようなドラマチックな色変化が感じられる。

もう1色はR34 GT-R Mスペックに採用された「ミレニアムジェイド」。グリーンの色調で、静かな中にも存在感のある「洗練された佇まい」を表現している。さらに強い金属感を持ったグレイッシュメタリックに仕上げることで、「GT-R」の存在感を引き出している。

画像: Tスペックはエンジンカバーもゴールドに塗装されている。

Tスペックはエンジンカバーもゴールドに塗装されている。

なお、Tスペックは両モデル合わせて100台(発表会では、チーフ プロダクト スペシャリストの田村氏は「もう少し増やしたい」と語っていたが)の限定で抽選販売となる。抽選の申込期間は2021年9月15日(水)〜29日(水)となるので、詳しくは最寄りの日産ディーラーか日産ハイパフォーマンスセンターまで問い合わせされたい。

ちなみに、今回発表された以外の内外装やパワートレーンなどのスペックに関しては、従来モデルと変更はない。

■日産 GT-R ラインアップ

ピュアエディション:1082万8400円
ブラックエディション:1277万2100円
プレミアムエディション:1232万9900円
トラックエディション エンジニアード by NISMO:1463万6600円
プレミアムエディション Tスペック:1590万4900円
トラックエディション エンジニアード by NISMO Tスペック:1788万1600円

画像: GT-R 2022モデル発表会で、プレミアムエディション(左)とトラックエディションの間に立つ、左から田村宏志 チーフ プロダクト スペシャリスト、山口勉 アドバンスドデザイン担当部長、川口隆志 チーフ ビークル エンジニア。

GT-R 2022モデル発表会で、プレミアムエディション(左)とトラックエディションの間に立つ、左から田村宏志 チーフ プロダクト スペシャリスト、山口勉 アドバンスドデザイン担当部長、川口隆志 チーフ ビークル エンジニア。

■日産 GT-R プレミアムエディション Tスペック 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車両重量:1760kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:3799cc
●最高出力:419kW(570ps)/6800rpm
●最大トルク:637Nm(65.0kgm)/3300−5800rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・74L
●WLTCモード燃費:7.8km/L
●タイヤサイズ:前255/40ZR20、後285/35ZR20
●車両価格(税込):1590万4900円

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