2021年10月8日に開幕するF1第16戦トルコGPに、レッドブル・ホンダが1965年のホンダF1マシン「RA272」をモチーフにしたカラーリングで出場することが明らかになった。そこにはどんな意味が込められているのだろうか。

ホワイトとレッドをモチーフにしたカラーリング

今週末はF1トルコGPが開催されるが、本来は鈴鹿サーキットで日本GPが行われる予定のレースウイーク。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本GPの2年連続中止が決まったが、ホンダF1プロジェクトの最終年となるだけに、ホンダとしては2021年こそホームの大観衆を前にレースをしたかったという思いは強いことだろう。

2021年の日本GPに向けては、レッドブルから「鈴鹿のために何か特別なことをしよう」とホンダに持ち掛けてくれる中で、レッドブルのほうから1965年メキシコGPでリッチー・ギンサーのドライブでホンダがF1初優勝を飾った「RA272」をモチーフにしたカラーリングを提案してくれたという。

ただそれも日本GPが中止になったことで計画は白紙状態となっていたが、本来日本GPが行われるはずだったこの週末にそれが実現されることになった。アルファタウリも日本語で「ありがとう」と書かれたリアウイングを装着して走る。

ホンダの山本雅史F1マネージングディレクターは「レッドブルは、FIAとFormula 1から、この特別なカラーリングでの走行許可を得なければなりませんでした。実現に向けて尽力してくれたレッドブルには本当に感謝しています。金曜日のフリー走行で、このマシンがコースへ出ていく瞬間は、素晴らしいものになるはずです。そして、もしイスタンブールで勝利を収められれば、もうひとつ特別な意味合いが増えるはずです。いつか、青山にこのマシンをチャンピオン獲得マシンとして展示できれば、本当に特別な瞬間になると思います。その前に、ファンの皆さんに飾ってもらえるように、ミニカーを発注済みです。僕は準備がいいので、1/18スケールと1/43スケールの2種類を発注しました」と語る。

第16戦トルコGPは10月8日11時30分(日本時間17時30分)から始まるフリー走行で開幕する。

画像: 1965年のホンダF1マシン「RA272」をモチーフとした特別なカラーリングが施されたレッドブルRB16B。ブルーからホワイトに一新され、「ありがとう」の日本語の文字が車体サイドとリヤウイングに入る。

1965年のホンダF1マシン「RA272」をモチーフとした特別なカラーリングが施されたレッドブルRB16B。ブルーからホワイトに一新され、「ありがとう」の日本語の文字が車体サイドとリヤウイングに入る。

画像: 1965年メキシコGPでリッチー・ギンサーのドライブで優勝した「ホンダRA272」。

1965年メキシコGPでリッチー・ギンサーのドライブで優勝した「ホンダRA272」。

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