「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ CLSだ。

メルセデス・ベンツ CLS(2011年:2代目フルモデルチェンジ)

画像: CLS350 ブルーエフィシェンシー。従来型と同様にベースはEクラスだが、アクティブボンネットを装備しないためロー&ワイドに構えたスタイルは健在だ。

CLS350 ブルーエフィシェンシー。従来型と同様にベースはEクラスだが、アクティブボンネットを装備しないためロー&ワイドに構えたスタイルは健在だ。

4ドアクーペという新たなジャンルを開拓した、メルセデス・ベンツのCLSが2代目にフルモデルチェンジされた。「よりダイナミックに、エクスクルーシヴに」をキーワードに進化して、スタイルも走りも磨きがかかったようだ。

先代の初代CLSは、4ドアクーペという新ジャンルを確立し、日本でも大人気となった。フラッグシップであるSクラスから乗り換えても見劣りせずに、サイズ的にはちょうどよく扱いやすいと、奥様方にウケたらしい。

新型も先代と同様、ベースはEクラスだが、エンジンマウントを低くし、ソフトノーズを装着することによってアクティブボンネットは装備されていないため、ロー&ワイドに構えたちょっと悪そうなスタイルは健在。しかも片側だけで71個というフルLEDヘッドランプが採用され、キラキラ系大好きな女性に、またまた人気を呼びそうだ。

さらに、使い勝手もずいぶんと良くなった。ドアの開口部が広く取られ、前席への乗り降りで頭をぶつける心配はなくなったし、室内の微妙な窮屈さも薄まっている。キメ細やかな調整が効くパワーシートのおかげで、ドライビングポジション的にも問題なく見切りが良くなり、全体的に先代よりも扱いやすくなったという印象を受ける。

後席への乗降性は相変わらず少々気になるものの、座ってしまえばヘッドクリアランスは意外と十分にあるし、ファーストカーとして毎日気軽に付き合える、普段使い性能が向上したといえるだろう。

This article is a sponsored article by
''.