「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、6代目のフォルクスワーゲン ゴルフに設定された4シーターオープンモデル「ゴルフ カブリオレ」だ。

フォルクスワーゲン ゴルフ カブリオレ(2011年:車種追加)

画像: ソフトトップの開閉は電動式。オープンに9秒、クローズに11秒。30km/h以下なら走行中でも開閉可能だ。

ソフトトップの開閉は電動式。オープンに9秒、クローズに11秒。30km/h以下なら走行中でも開閉可能だ。

フォルクスワーゲン ゴルフのオープンモデルである「カブリオレ」が、新型のゴルフ6に設定された。ゴルフ4以来、久々にカブリオレが登場したわけだ。その国際試乗会は、南フランスのサントロペで開催された。スッキリしたスタイリングに、パワートレーンはTSIエンジンとDGSを搭載しているから走りに問題なし。今秋(編集部註:2011年秋)には上陸予定の日本でも人気を呼ぶことだろう。

ゴルフ カブリオレの歴史は古く、1980年から2000年代半ばまで、代を変えて作られた。しかし、2006年に電動ハードトップのEOS(イオス)が登場したことで、ソフトトップのカブリオレは役目を終えたかに思われていた。

ところがフォルクスワーゲンは、最新のゴルフ6をベースとした新型カブリオレを今春(編集部註:2011年春)のジュネーブ モーターショーに出品した。やはりソフトトップのカブリオレでないと出せない雰囲気というものがあって、それを待ち望むファンも根強くいたということだろう。

新型のゴルフ カブリオレは、歴代のカブリオレが特徴としていたロールバーを廃し、代わりに万が一のときに0.25秒で飛び出るロールオーバープロテクション システムをリアシートのヘッドレスト後方に装備した。そのため、フルオープン状態ではすっきりとしたスタイリングとなり、ハッチバックより傾斜が強く、短くカットされたAピラーだけになった伸びやかなベルトラインは魅力的だ。

実際にソフトトップを開けてオープン状態で乗ると、頭上が青空のため抜群の開放感が味わえる。だがその反面、屋根を閉じたときは、電動ロック機構がルーフ前端にあるため、額のあたりに少し圧迫感を感じる。つまり、このクルマはあくまでもオープンが標準状態といった造りなのだ。ソフトトップは短時間で開閉でき、走行速度が30km/h以下ならいつでも操作が可能だ。

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