アウディの人気SUV「Q5」に美しいクーペボディを与えられた「Q5 スポーツバック」が追加され、2021年秋から日本でもデリバリーが始まった。スタイルだけでなく、走りと実用性にも妥協がないモデルに仕上がっていた。(Motor Magazine 2021年11月号より)

ディーゼルのSラインをベースに先進装備を充実

アウディ Q5スポーツバックと聞くと以前からラインナップされていたように耳に馴染む響きだが、実は2021年の夏に新発売されたばかり。

アウディのQシリーズはSUVを意味し、その数字は、ほぼボディの大きさを表す。現在Q2、Q3、
Q4、Q5、Q7、Q8と揃っている。クーペスタイルのスポーツバックはQ3とQ4 eトロンに存在していたが今回Q5にも加わったのだ。ちなみにQ8もクーペスタイルだがQ7スポーツバックとは呼ばず、独自のエクステリアデザインで存在感を示している。

優雅なシルエットを持つクーペスタイルのSUVは人気がある。その証拠に、スポーツバックとハッチバックが存在するQ3の場合、60:40の割合でスポーツバックの売れ行きが良いそうだ。

乗り降りで腰をかがめる必要がないので楽、アイポイントが高く見通しが良いのでドライブが楽しい、ラゲッジルームも広いなどSUVの人気の秘密はたくさんある。そこに四角い形からリアウインドウを大きく傾斜させたクーペスタイルになったものだから、カッコ良さを加わえてさらに人気が高まっているということだろう。

画像: ルーフラインが美しい。1stエディションに採用されるマトリクスOLEDリアコンビネーションライトは後続車との距離が近くなるとより強く発光して注意を促す。

ルーフラインが美しい。1stエディションに採用されるマトリクスOLEDリアコンビネーションライトは後続車との距離が近くなるとより強く発光して注意を促す。

Q5スポーツバックには、2種類のエンジンを用意されている。Q5スポーツバッククワトロは2L 直4インタークーラー付きディーゼルターボエンジンで、最高出力150kW(204ps)、最大トルク400Nmを発生する。

もうひとつはガソリンエンジンでSQ5スポーツバックに搭載される。3L V6ガソリンターボから最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmを発生する。SQの名に相応しくパワーもトルクも増加している。

今回試乗したのは230台の限定車で、Q5スポーツバック ファーストエディションと呼ばれる、TDI Sラインをベースにしたモデルである。

限定車用の装備品はたくさんある。5セグメントスポークデザインコントラストグレーポリッシュドの20インチアルミホイールを装備し、マトリクスOLED(有機LED)のリアライトも採用、上品な中にもちょっと目を惹くエクステリアになっている。

室内では、シートクッションとバックレストにダイヤモンドステッチを施したファインナッパレザーシートが、極上の空間を創り出している。サスペンションでは電子制御による連続可変ダンパーを採用している。

画像: インパネはディスプレイなどの視認系とスイッチ類の操作系を明確に区分けして配置することで、機能性を高めている。インフォテインメントはMIB3となった。

インパネはディスプレイなどの視認系とスイッチ類の操作系を明確に区分けして配置することで、機能性を高めている。インフォテインメントはMIB3となった。

試乗車のインテリアはブラックを基調とした落ち着いた雰囲気である。シートはもちろん、ドアの内張り、ダッシュボードなどの仕上がりも美しく、豪華に見えるのはいつものアウディと同じだ。

ダッシュボードのセンターに10.1インチのディズプレイが立ち、ハンドルの前にメータークラスターというノーマルなレイアウトであるが、ダッシュ上面とボンネットの上面がツライチになるようにデザインされているから、前方はとてもスッキリとしていて視界が開けている。

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