発売から30年以上も経過する初代ロードスター、そして2代目となるNB型もデビューは1998年だ。ともに旧車の域に達した2モデルだが、マツダが展開しているレストア事業のおかげで、純正パーツの大半を手に入れられる状況にある。ところが、エンジンをリフレッシュさせようとすると話は別だ。そこでマルハモータースが立ち上がった!

エンジンに手を入れることに、敷居が高いと思ってない?

エンジンをいじるのは「サーキットを走る人」や「パワーアップしたい人」・・・そんな風に思っている人もいるだろう。しかし旧車に乗り続けるなら、避けて通れないのがエンジンの延命だ。以前はメーカーがリビルトエンジンを供給していたが、今では入手不可となっている。

となると、現存するエンジンをオーバーホールするほかない。ピストンをはじめとした純正部品は手に入るが、廃番になっているパーツもあるし、今後はさらに廃盤アイテムの増加は加速するだろう。そのため流用できるものは洗浄したのちに組み直すという、かなり手間と時間のかかる作業となる。せっかくエンジンをおろしてバラすのだから、ここでちょっと純正とは違うメニューを取り入れるのもありだろう。

別段、パワーアップさせるというわけではない。たとえばロードスターBROS.誌に登場するNA8Cの4040(よれよれ)号はBPエンジンを搭載する。そのエンジンオーバーホールをしたときには、NB8用のピストンを組み込んだ。NB後期モデルは対応策が講じられていることが多いので、有効な手段のひとつ。

NBピストンを組み込んだからといって、走行フィールがガラッと変わるわけではない。操作性・操縦性も変化なく楽しめている。

走行距離10万kmでエンジンをオーバーホールする人もいれば、20万kmを超えてなお手付かずの場合もある。車両ごとに異なる仕様や使い方をされるため、走行距離だけを目安にできないが、長く乗り続ける覚悟を決めたらエンジンのオーバーホールは避けて通れないメニューなのである。

画像: ケース内にクランクシャフトをセットする際の「残りしろ」を純正(左上)と比較してみると、マルハのロングノーズは心強い。

ケース内にクランクシャフトをセットする際の「残りしろ」を純正(左上)と比較してみると、マルハのロングノーズは心強い。

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