BMW M135i xDriveのバージョンアップモデルが、本国で発表された。BNWのラインナップではもっともコンパクトで刺激的なホットハッチだが、今回の改良はそうとうマニアック。ダイナミック性能を引き上げるべく、シャシを始め細部の特性が磨き抜かれているという。激戦区と化している直4ターボスポーツハッチ市場で再び、存在感をアピールすることはできるだろうか。

高性能プレミアムコンパクトが「もっとBMWらしく」進化

画像: エクステリアカラーには、新しいセレクションが導入された。写真のサンパウロイエローメタリックのほか、フローズンオレンジメタリックとフローズンピュアグレーをチョイスできる。

エクステリアカラーには、新しいセレクションが導入された。写真のサンパウロイエローメタリックのほか、フローズンオレンジメタリックとフローズンピュアグレーをチョイスできる。

2021年10月20日、BMWは M135i xDriveのバージョンアップをドイツ本国にて発表した。2019年9月から日本にも導入されているプレミアムコンパクトセグメント向けのハイパフォーマンスモデルだ。

改良の中心となるのは、シャシ系のチューニング。搭載されるB48A20Eユニット(1998cc 直4DOHCターボ)のスペック(最高出力306ps/最大トルク450Nm)は変わらないものの、その卓越した本領をさらに存分に引き出すことを可能にすることが狙いだ。

ハイパフォーマンスな直4ターボユニットを搭載する同クラスのライバルには、メルセデスAMG A35 4マティック(2L/306ps/400Nm)、アウディ S3スポーツバック(2L/310ps/400Nm)、ルノー メガーヌR.S.(1.8L/300ps/420Nm)などがある。それぞれに魅力的なダイナミック性能を発揮しているが、M135iは今回の改良でさらに「BMWらしい」走りの感動を目指しているようだ。

コーナリング中の安定感を向上。ドライバビリティもブラッシュアップ

画像: ツインテールがスポーティなエキゾーストパイプは、背圧を低減。優れたパワー特性を生むとともに、スポーティなサウンドも響かせてくれる。

ツインテールがスポーティなエキゾーストパイプは、背圧を低減。優れたパワー特性を生むとともに、スポーティなサウンドも響かせてくれる。

改良の中心は、シャシ テクノロジーだ。セットアップ変更によってトラクション制御などの特性を最適化している。xDriveというインテリジェントな全輪駆動システムとのコンビネーションは、特に高速域でのドライビングプレジャーを引き上げている。

チューニングの手法はそうとう緻密だ。フロントサスペンションのウイッシュボーン取り付け部には新たにハイドロマウントを追加、リアアクスルのトレーリングアームとコントロールアームのマウントも、設計が見直されている。

前輪キャンバー角の増加、スプリングおよびダンパーのセッティング見直しなどとあいまって、コーナリング時のロール動作が大幅に改善され、より積極的にパワーをかけながら「曲がる」ことができる。ステアリングフィールも、より洗練されているようだ。

This article is a sponsored article by
''.