2009年、レクサスISにコンバーチブルモデル「IS250C」が、レクサスRXにハイブリッドモデル「RX450h」が加わった。プレミアムな存在であるレクサスにとって重要な役割を担っての登場だった。ここでこの2つのモデルのために行われた国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2009年7月号より)

落ち着きがありゆったりとしたハンドリング特性のIS250C

レクサスのラインアップにこの春、2つのモデルが加わった。昨年2008年10月に開催されたパリモーターショーで発表されたISのコンバーチブルモデル「IS250C」と、11月のLAショーでデビューしたクロスオーバー「RX450h」がそれだ。

IS250Cは電動格納式のメタルトップを採用。収納されるルーフのスペースを確保するためにセダンモデルよりも全長が50mm延長されている。車両重量は160kg増となる。

よく観察すると、フロントグリルなどにはコンバーチブルモデル専用のデザインが与えられ、セダンモデルとの差別化を図っているのがわかる。 

画像: ISのコンバーチブルモデル「IS250C」。フロントグリルなどにはコンバーチブルモデル専用のデザインが与えられている。試乗車はバージョンL。

ISのコンバーチブルモデル「IS250C」。フロントグリルなどにはコンバーチブルモデル専用のデザインが与えられている。試乗車はバージョンL。

2+2の4シーターとなるが「後席は非常用」として割り切るのではなく、その居住性は十分に確保されている。さすがにセダン同様の広さとまではいかないが、足元にも多少の余裕があり、大人でも無理のない姿勢で座ることができる。またクーペ時の静粛性は抜群で、レクサスクオリティへのこだわりを感じさせる部分だ。

とくに感動するのは、電動開閉するルーフの滑らかな動きだ。無駄なくスムーズに、まるで能楽の舞のように流れる動作の中でルーフが格納されていく。開閉にかかる時間は約20秒というが、メタルトップを持つ4シーターモデルのなかでは最速の部類に入ると思う。

ちなみにルーフクローズ時に9インチのゴルフバッグが2つ、オープン時にもひとつ収納できる荷室を確保。せっかく2人で旅行したのに、旅先でルーフオープンにできない・・・ということには遭わずにすみそうだ。

2.5L V6+6速ATの組み合わせとなるIS250Cは、ソリッドでスポーティな走りを楽しめるセダンモデルとは異なり、落ち着きがありゆったりとしたハンドリング特性を持つ。これはキャラクターに合った走り味だと思う。ボディ剛性も高く、オープン時でも不快な振動などは皆無だ。

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