一般的なエコカーやファミリーカーよりも車体価格やメンテナンス費用が高額になりやすいスポーツカー。「手放すときは売却しよう」または「売却したお金を次のクルマの購入に充てよう」という場合には、リセールバリューを考慮したクルマ選びも重要になります。

スポーツカー全体でも、車種やグレードによって値崩れの程度は様々です。スポーツカーのリセールバリューは高い傾向にありますが、状態によって大きく左右されます。リセールバリューを保つためのメンテナンス方法も併せて解説していきましょう。

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国産スポーツカーのリセールバリューはどれぐらい?

画像: スバル「BRZ」

スバル「BRZ」

スポーツカーの購入、もしくは売却を考えている方は、スポーツカーにどの程度のリセールバリューが生じ、どのくらいの買取相場になるのかは気になるところではないでしょうか。

結論から言うと、スポーツカーのリセールバリューは高めの傾向にあると言えます。

しかし、年式や流通台数、スペックによって大きく変動するので、一概に高いとは言い切れないのが現状です。

現行モデルの残価率は3年落ちで60%以上

車種によって差はありますが、現行スポーツカーの残価率は60~70%前後となっていることが多いです。400万円で購入したスポーツカーを3年後に売却すると、240万円前後で売れるという計算です。

5年後、あるいは7年後になっても、一般車より残価率が高い傾向にあります。スポーツカーの買取価格が大きく下がる時期は、「新型発売」または「7年落ち」のタイミングですが、人気条件を揃えている車種であれば、極端に下がることは少ないです。

スポーツカーの人気条件は例えば以下の通りです。

リセールバリューが高いスポーツカーの特徴

  • ボディタイプが「セダン」や「クーペ」
  • トランスミッションが「マニュアル」
  • エンジンにターボやスーパーチャージャーなどの過給機が付いている
  • 駆動方式が「FR」や「4WD」

例えば、スバル「WRX STI」はセダンタイプで4WD、マニュアルミッションのみを展開し、ターボエンジンを搭載しています。その「WRX STI」の残価率は、3年落ち3万km走行で66%ほどで、5年落ち5万kmになっても60%前後をキープしています。

また、現行スポーツカーの代表格とも言えるトヨタ「86」とスバル「BRZ」の残価率は、3年落ちで60%前後。ファミリーカーとの兼用もできるコンパクトスポーツのスズキ「スイフトスポーツ」では55~60%前後となっています。

一方でオープンカーや2シーターモデルは、中古車需要によって変動が大きい傾向にあります。二人乗りがメインであり、積載能力も良いほうではないので、趣味のクルマや2台目のクルマとして所有されることが多いためです。

流通台数も需要が高いとは言いがたい部分があり、日産「フェアレディZ」の現行34型やマツダ「ロードスター」の現行ND型の残価率は40~50%ほどとなっています。

一般的なエコカーやコンパクトカーの残価率は40~55%

軽自動車やコンパクトカー、エコカー、ミニバンなどの一般的な残価率は3~5年落ちで40~50%ほどです。車種やグレード、中古車需要によって変動はありますが、300万円で購入したクルマが120~150万円で売れる計算になります。

一般車はスポーツカーよりも流通台数が多い傾向にあるので、グレードやボディカラー、使用感や不具合の有無などで査定額が変わってきます。人気のグレードやオプションを揃えたミニバンなどでは残価率50~60%を維持できることもありますが、使い方やメンテナンスにも気を配り、走行距離も抑えておく必要があります。

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スポーツカーのリセールバリューが高い3つの理由

画像: 日産「フェアレディZ」

日産「フェアレディZ」

残価率が高めの水準をキープしているスポーツカー。なぜスポーツカーはリセールバリューに優れているのでしょうか? その理由は、大別すると3つあります。

①新車価格が高いから

スポーツカーは、クルマとしての運動性能や時代に則した最新のデザイン、最新技術を採用しています。開発費が一般向けのクルマよりも高く、クルマへの負荷が大きいモータースポーツなどで使用できるよう、部品や素材にもこだわっているため、車両価格が高額になってしまいます。

スポーツカーは、車体価格が一般車より高くても、万人受けするボディタイプや乗り心地とは言えません。路面状況を忠実に伝えてくれる硬めのサスペンションは、荒れた舗装路でゴツゴツとした乗り心地になります。前面座席を優先する2ドアスタイルのクーペタイプは車内が狭く積載量も低いので、チャイルドシートの取り付けやお子様の乗り降りにも不便です。

車体価格とメンテナンスやガソリン代にかかる維持費、乗り降りのしやすさなどの利便性の観点から、一般のクルマよりも新車流通台数が少なくなりやすいと言えます。そのような状況では、たくさん売って利益を出すような価格設定にはできず、新車価格が高くなってしまうと言えるでしょう。

②新車で買える車種が減っているから

2020年現在、新車で購入できるスポーツカーは数えられるほどしかありません。

新車で購入できるスポーツカー

  • スズキ「アルトワークス」
  • スズキ「スイフトスポーツ」
  • ダイハツ「コペン」
  • ホンダ「S660」
  • ホンダ「シビック TYPE R」
  • ホンダ「NSX」
  • マツダ「ロードスター」
  • トヨタ「86」
  • トヨタ「スープラ」
  • スバル「BRZ」
  • スバル「WRX STI」
  • 日産「フェアレディZ」
  • 日産「GT-R」

新車で買えるスポーツカーが減り、流通台数が少なくなっているのもリセールバリューが維持されている理由のひとつです。

通常であれば、中古車は年式が古くなると、目まぐるしいほど急速に価格が落ちていきます。しかし、スポーツカーの減少に伴い、1990~2000年代に発売されたスポーツカーやスポーティカーは、買取価格や中古販売価格が高騰している現状にあります

トヨタ「チェイサー」や「アルテッツァ」、日産「シルビア」のようなFR車は、サーキットやドリフト競技での需要がありつつも流通台数が減る一方なので、相場が大幅に高騰しプレミア価格と化しています。

③マニュアルミッションを搭載した車種が減っているから

2000年代までは、一般車でもマニュアルミッションを搭載したグレードが展開されていましたが、最近ではATやCVTのみを搭載した車種が増えています

昨今のマニュアル車は、スポーツカー、コンパクトカーのスポーツグレード、SUV、商用車に多く、「限られた需要のために残している」という印象で、 AT限定免許が普及しマニュアルの需要が減ったことも原因の一つでしょう。

また、マニュアルミッションは、先進安全装備やハイブリッドシステムとの制御連携を図りにくいという現状があります。マニュアルミッションであればクラッチの操作があるので、そもそも「踏み間違いによる急発進」などは起こりにくいのです。

しかし、少子高齢化社会にある日本では、より多くの人に便利と安心・安全を提供する機能が重視されて、現在の市場に出回っているクルマはATやCVT車の割合が多くなっています。

アクセル・ブレーキ・ハンドルの操作をアシストする先進安全装備は、クルマ自体がクルマの動きを制御するので、人間が操作感を楽しむマニュアル車とは対極とも言えます。今後も、より年式の新しいマニュアル車の流通台数は減っていく一方でしょう。

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スポーツカーのリセールバリューを保つためのメンテナンス方法は?

画像: リセールバリューを高く保つにはメンテナンスが大事

リセールバリューを高く保つにはメンテナンスが大事

スポーツカーを大事に長く乗るためにはメンテナンスが欠かせません。もちろん、メンテナンスは良い状態を維持することにも直結するので、リセールバリューを保つことにもつながります。

用途や使用状況によって定期メンテナンスの頻度を調整し、オイルなどの消耗品の質にも適宜、こだわる必要があります。メンテナンスを怠らずに続けることで、年式に関わらず状態の良い車体をキープすることに役立てましょう。

①消耗部品の交換は履歴を残そう

定期的に交換する必要のあるオイル類等の消耗品は、交換日や走行距離を記録しておくことで次回の交換時期が把握しやすくなります。経年劣化や走行距離に応じて交換が必要になる高額な部品(タイミングベルト、エンジンやデフのマウント、クラッチ、ブレーキパッドやブレーキローター、車高調など)も、後々の管理がしやすいように交換日を記録しておきましょう。

消耗品や部品の交換履歴をノート等に残しておくことで、交換済みや修理済みの箇所がわかりやすくなるほか、メンテナンスに力を入れていたことを査定時にアピールすることにもつながります。買取後の販売店や中古で購入した次のオーナーにも、車体の状態が伝わりやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。

ディーラーなどで管理しているクルマはメンテナンスノートを活用

新車購入したクルマやワンオーナー車の場合は、グローブボックス等にメンテナンスノートが保管されていることが多いです。ディーラーでの定期点検や消耗品交換、車検時の交換部品の履歴などを確認することができ、基本的には作業をした店や工場が記入をしてくれます

社外パーツの取り付けや修理などを行った際も、店の人に記入を依頼しておきましょう。もし、店舗側での対応が難しい場合や、記入漏れがあった場合は自分で追記してもOKです。

古いスポーツカーでメンテナンスノートが無ければ自作しよう

オーナー数の多いクルマや古いクルマの場合は、メンテナンスノートや整備手帳がない場合もあります。買取した業者が処分していたり、オーナーをまたぐうちに紛失してしまうなど原因は様々です。新車時に付属するメンテナンスノートは、おおむね10年分が記録できるようになっています。10年以上経過してしまった車両の場合は、使いにくさを感じることもあるでしょう。

そういった場合は、自分が所有してからの履歴でも良いので、自作のメンテナンスノートを作っておくことがお勧めです。メンテナンスノートは形式の指定などが特にないので、大学ノートやメモ帳などでも代用できます

②用途に見合ったメンテナンスが大切

スポーツカーの楽しみ方は人それぞれ。用途によって、メンテナンスにこだわるべき点も異なります。スポーツカーは幅広い用途に使用されるため、乗り方に合わせたメンテナンスを行い、クルマの状態をなるべく良くしておくことが、リセールバリューを維持するための重要なポイントです。

街乗りメインなら最低限の定期メンテナンスを怠らない

市街地での走行がメインで、通勤や買い物、たまに旅行やドライブを楽しむといった使い方の場合は、定期点検と定期メンテナンスに力を入れましょう。点検には、車検・12カ月点検・日常点検の3種類があります。

12カ月点検や日常点検をを取り入れると、愛車の状態をより多くの頻度で確認することができます。その都度、消耗品の交換を行っていくことで、車検時のまとまった出費を抑えることが可能です。日常点検では、タイヤの溝、空気圧、エンジンオイルの劣化具合の確認やクーラント液の補充、ワイパーゴムの状態、足まわりのブッシュ類にヒビや裂けがないかなどを確認すると良いでしょう。

定期メンテナンスの代表とも言えるエンジンオイル交換は、前回の交換からの期間もしくは距離を目安にしましょう。NA車で6か月もしくは5,000kmごと、ターボ車で3か月もしくは3,000kmごとの交換がお勧めです。

サーキット走行などのハードな使い方なら消耗品に気を遣おう

サーキット走行やドリフト走行など、スポーツカーを競技として楽しむ使い方の場合は、消耗品に気を配りましょう。街乗りよりもエンジンや足まわりなど、クルマ全体に負荷がかかるので、そのぶん劣化速度も速くなってしまいます。わかりやすい例では、タイヤはサーキット走行の熱でトレッド面が崩れ、安全な走行が難しくなるほどに劣化します。

エンジンオイルやオイルフィルター、ブッシュ、オイルシールなどの消耗部品の交換を定期的に行うのはもちろんですが、クラッチやブレーキパッド、サスペンション、ドライブシャフトなどの消耗や劣化状況も、しっかりと把握するようにしましょう。

時間・回転数域・季節など走行の状況に応じて、保護性能に優れている粘度であることを第一条件に、自分のクルマと相性が良いエンジンオイルの選択がお勧めです。カタログ推奨値よりも硬めで高温に対応できるオイルに変更するケースが多いですが、普段メンテナンスを依頼しているショップや整備工場、同じ車種に乗る知人などから情報を集めると良いでしょう。

ブレーキやサスペンションなど、走る・止まる・曲がるに関与するパーツ全体に気を遣うことは、クルマへのダメージを抑えるだけでなく、競技中の事故防止にもつながります。サーキットやドリフト走行をした車体は、原則としてメーカー保証の対象から外れてしまうため、保証期間内であっても修理や交換が有償となることも。

サーキット場内での事故は一般的な任意保険も使えないことが多いので、メンテナンス不足による事故を起こさないことが肝心です。万が一、競技走行中の事故などによって修復歴が付いてしまった場合は、サーキット用やドリフト用のクルマを買い取る専門店もあるので、そのような買取業者への査定も選択肢に入れておくと良いでしょう。

見た目のカスタムがメインならボディへの負荷に配慮しよう

クルマのカスタムには、スタンス系やUSDM、VIPスタイルなど様々なジャンルがあります。スポーツカーはデザイン性にも優れており、社外パーツの展開も多いのでカスタムベースとして高い人気を誇ります。

見た目重視のカスタムの場合、特に人気があるのは、車高を下げホイールのリムやディスク面をフェンダーと合わせる「ツライチ」ですツライチはミリ単位での調整によって実現することができますが、走行中の段差によってフェンダーと干渉したり、足回りに負荷をかけてしまうことがあります。

また、タイヤに角度をつけて通常より低い車高を追い求めると、タイヤの接地面積が減って雨天時の走行が不安定になったり、車高が低いことで店舗などに入る際にバンパーを傷つけたり割ったりしてしまうことも。

カスタムをする場合は見た目の理想を追い求めるだけでなく、負荷がかかりやすい足まわりの部品のメンテナンスや定期交換をして、車体へのダメージを抑える工夫をしましょう。また、売却時に純正の状態に戻すことが難しいほど手を加えている場合は、カスタムカー専門店に査定を依頼することもお勧めです。

③ボディの手入れは高く売るために欠かせない重要なポイント

クルマの第一印象を決めるのはボディの見た目と言っても過言ではありません。綺麗に洗車され、傷や凹みの無いボディは印象も良く、「大事にされてきた」というイメージにつながりやすいと言えます。クルマの買取で外装の状態や内装の使用感は厳しく見られやすいポイントのひとつですので、綺麗に使うことを心がけましょう。

A.洗車は大切!綺麗なボディを維持しよう

洗車は、ボディを綺麗に維持するために欠かせません。頻度は1カ月に1~2度がお勧めです。頻度が多すぎると洗車傷の原因になってしまいます。洗車傷は査定時の大きなマイナスにはつながりにくいですが、毎回「水垢落としシャンプー」のようなコンパウンド(研磨剤)入りの洗剤を使用したりしてしまうと、塗装面を傷めることにつながってしまいます。

洗車の頻度が少なすぎると、雨や水道水による水垢、砂や黄砂による汚れ、鉄粉によるシミやブツと呼ばれる不規則な形状の突起ができてしまい、洗車だけでは落としにくくなってしまいます。コンパウンド入りのシャンプーを使用しても落とせない汚れは、ボディ表面を磨かなくてはなりません。

ボディの磨きは新車のような輝きを取り戻してくれますが、クリア層を削って綺麗な面を出しているだけなので、頻繁に行うべきではありません。定期的に洗車をして、塗装面を傷めずに綺麗なボディを維持するように心がけましょう。

スポーツカーの洗車は手洗いもしくは高圧洗浄機がお勧め

スポーツカーは、リアウイングが付いていたり、オープンカーで幌の屋根を使用していたり、FRPのエアロを装着していたりすると、洗車機に入れることができないこともあります。そのような場合は、手間はかかりますが手洗いするか、もしくはコイン洗車場で高圧洗浄機を利用した洗車をするのがお勧めです。賃貸やマンションで外に水道がない場合は、「ポータブルシャワー」や水無し洗車ができるスプレーなども活用してみてください。

洗車が苦手な場合はコーティングを施工しよう

「洗車が苦手」または「洗車をする時間がない」という方は、コーティングをかけるのがお勧めです。コーティングをかける場合は、ボディの保護性能と持続性に優れたガラスコーティングが適しているでしょう。

ガラスコーティングは効果が6か月前後も持続し、簡単な水洗いやメンテナンス剤の塗布によって効果を維持することができます。カー用品店やガソリンスタンドでは5万円前後、コーティング専門店では10万円前後の費用がかかりますが、手入れのしやすさは抜群です。費用を抑えたい方は、カー用品店やインターネット通販などで販売されている1万円前後のガラス系コーティングを購入して、自分で施工するのもお勧めです。

カー用品店などでも数多く取り扱われているカーワックスは、ツヤ出しが主な役割です。ツヤ出し用の油脂を塗っているので、施工直後はツヤが出て多少水も弾きます。しかし、2~3週間で油分が酸化して汚れと結びつきやすくなってしまうので、あまりお勧めできません。ボディの保護や耐久性の面でも、洗車の頻度を保てない方にはコーティングのほうが良いでしょう。

査定の前にも洗車をして綺麗な車体をアピール

スポーツカーの売却を決断して査定に申し込んだら、査定の前にも軽く洗車をしておきましょう。査定の時も、ある程度は見た目で第一印象が決まってしまいます。傷や凹みがあっても、洗車してあるのとしていないのとでは、クルマやオーナーに対する印象はかなり違ってしまいます。埃をかぶったままではなく、綺麗にした愛車を査定士に見せてあげてください。

B.傷や凹みを修理するかはケースバイケース

ボディに傷や凹みができてしまった場合、まだ今後も乗る予定であれば修理をするケースが多いのではないでしょうか。しかし、売却前に傷や凹みが付いてしまった場合は、修理を行うかどうかはケースバイケースです。

修理代が高額になる場合は修理しなくてもOK

売却を考え始めてから傷や凹みができてしまった場合は、修理をすべきか迷うことも多いでしょう。しかし、傷や凹みの修理を板金屋に頼むと、傷の深さや凹みの大きさによって数万円の修理費がかかることもあります。

買取業者側は板金塗装も行っていたり、板金屋と提携していることが多く、個人が修理をするよりも安く修理できます修理費を上まわるほどの査定額の増減はないケースがほとんどなので、この場合は修理せずそのまま査定に出してOKです

DIYでの修理は仕上がりによってはマイナス評価につながってしまう

スポーツカーオーナーの中には、修理にお金をかけないために自分で研磨や塗装を行ってしまうという方も少なくないでしょう。しかし、スプレー塗装が施された車体は、板金屋でも塗装面を綺麗に復旧させるのが大変です。自分で直そうとして失敗し、それを直してもらおうとすると、通常における傷の修理を行うよりも修理費が高額になることがあります。

むやみにタッチペンを塗って液だれしてしまっていたり、缶スプレーで塗装をしてツヤが出ずムラがあるような状態は、査定でもマイナスにつながってしまう可能性が高いです。よほど腕に自信がある方や、板金塗装の知識と経験がある方を除き、自分で傷の修理をするのは避けたほうが良いでしょう。

傷の修理はサビが生じるような深い傷の場合のみ行おう

傷が深いことにより、塗装が完全に抉られてしまい鉄板が見えている場合は、費用に関係なく修理するべきです。タッチアップペンを薄く塗り重ねての応急処置も可能ではありますが、綺麗にできる自信がない場合はプロに依頼しましょう。

塗装が剥がれて鉄板むき出しの状態が長時間続くと、ボディのサビにつながってしまいます。バンパーなどの樹脂部分ではなく、ドアなどの鉄板部分に凹みが生じて、塗装にダメージを受けている場合も同様です。DIYで修理をされていることよりもボディがサビていることのほうが深刻なので、この場合はきちんと修理もしくは応急処置をしておきましょう。

C.内装の汚れや臭いに注意しよう

内装が綺麗に保たれているか、使用感の印象は悪くないか、そういったことも査定時に厳しく見られやすいポイントです。使用感を感じさせない綺麗な車体は、中古車市場でも高い人気を誇り、再販需要が見込めます。年式が古いクルマほど、内装が綺麗だと付加価値につながるので、内装は綺麗に使うことを心がけましょう。

強い芳香剤の香りやタバコの臭いに気をつけよう

空間における匂いの感じ方には、大きな個人差があります。例えば喫煙所の個室に入ったとき、何も感じない人もいれば、ひどく気分を害し吐き気を伴うような人もいるでしょう。それだけ、匂いの感じ方には個人差があり、良い匂いと嫌な臭いの種類には違いがあります

もし自分が中古車を購入するとしたら、どのように受け止めるかを想像してみてください。例えば、同じ条件の車体が2台あると仮定します。一方の車体は無臭で、もう一方の車体には自分にとって不快な臭いが染みついていたら、多少価格差があっても無臭の車体を選ぶ方が多いのではないでしょうか。

好きな香りの芳香剤を何個も置いたり、車内で喫煙や飲食をしたりすると、車内に臭いが染みついてしまうことがあります。車内に染みついた臭いを消臭するには時間と手間がかかるので、買取業者からするとできるだけ無臭に近いほうが望ましいと言えるでしょう。

臭いに関する対応として、車内で喫煙や飲食をしない、匂いの強い芳香剤を使わない、消臭剤をシート下などに置いておくなどの予防策を実施することがお勧めです。

シートや小物入れに飲み物や食べ物をこぼしたらすぐに対処しよう

内装の汚れも、査定額を左右します。シートに飲み物等をこぼしてしまった際は、擦って拭かずに叩いて吸い取るようにして、シミになってしまうのを防ぐと良いでしょう。走行中の振動などでコンソールや小物入れ、ドリンクホルダー内に飲み物がこぼれてしまったら、できるだけすぐに拭き取ってください。放置してしまうと、内装のべたつきや変色の原因になってしまいます。

マニュアル車で両手がふさがってしまうことが多い場合は、カー用品を活用して、汚れが付きにくい状態にしておくことがお勧めです。撥水機能のある布やラバー、TPU素材のカバーやマットをコンソール内やシートにかぶせておくなどの工夫をしておきましょう。スポーティなデザインの商品も多くあるので、カスタムの一環として楽しむのも良いのではないでしょうか。

まとめ

新車で購入できる車種が年々減っているスポーツカーは、リセールバリューに優れ、スペックやグレードによっては年数が経過していくほどプレミア価格が付くこともあります。

一般車は薄利多売で利益を見込むことができますが、スポーツカーは開発費などもかかる中、需要が高いとは言いがたいので流通台数が限られ、買取市場での値崩れを起こしにくいです。

スポーツカーは用途に合わせたメンテナンスを行うことで、より良い状態を維持することができます。ハードに使われることが多いと想定されるスポーツカーは、状態の良さが買取価格にしっかり反映されるので、日ごろのメンテナンスに気を使い、愛車のリセールバリューを保ちましょう。

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