スーパーGT選手権第7戦のGT300クラスでは、予選5番手からスタートしたHitotsuyama Audi R8 LMSが、リア2本のみ交換のピット作戦を決めて逆転勝利。タイトル争いでは3位入賞のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが、6位入賞のSUBARU BRZ R&D SPORTに6ポイント差まで詰め寄った。(写真提供:GTA)

UPGARAGE NSX GT3がチーム5年ぶりのポールだが

予選でポールポジションを獲得したのは18号車UPGARAGE NSX GT3の名取鉄平、自身の初ポールでチームとしても2016年の第6戦以来。しかし決勝がスタートすると予選2番手の61号車SUBARU BRZ R&D SPORTに2コーナーで交わされ、そして6周目にはトラブルでコース脇にマシンを止めリタイアとなってしまう。

レースはその後2回のFCY(フルコースイエロー)が導入され、車間が詰まったことにより順位が変動。トップは55号車ARTA NSX GT3、2番手は61号車BRZと88号 JLOC ランボルギーニ GT3の争いとなり、各車はやがてルーティンのピット作業へ向かう。

画像: 5年ぶりのポールとなるUPGARAGEはNSX GT3のセットアップ術を掴んだか

5年ぶりのポールとなるUPGARAGEはNSX GT3のセットアップ術を掴んだか

画像: 勝利でタイトルを決めたい61号車BRZがスタート直後にトップに立つ

勝利でタイトルを決めたい61号車BRZがスタート直後にトップに立つ

画像: ベテラン高木真一がタイヤを上手く使い、55号車NSXがトップのBRZを射程距離に

ベテラン高木真一がタイヤを上手く使い、55号車NSXがトップのBRZを射程距離に

ピット戦略でAudi R8がトップに立つ

55号車NSXはリアタイヤのみの交換でトップを維持する一方、61号車BRZは4本全てを交換してピットアウト。ここでタイヤ無交換を選択した56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが、61号車BRZの前に立つことに成功し3番手にポジションアップ。

そしてトップを守ったかに見えた55号車NSXだが、同じくリア2本のみ交換していた21号車Hitotsuyama Audi R8 LMSのペースの方が上回り、ピットアウトから程なくして21号車アウディが55号車NSXを交わしてトップが交代する。21号車アウディはそのまま安定したペースで走り切りトップチェッカーを受けた。2位に55車NSX、3位に56号車GT-R、そして61号車BRZは終盤にスピンをしたことが響き6位でゴール。

画像: Audi RS8 LMSのタイヤに優しい特性を生かして盤石の勝利

Audi RS8 LMSのタイヤに優しい特性を生かして盤石の勝利

画像: 今季初ポイント獲得が優勝の20ptとなった

今季初ポイント獲得が優勝の20ptとなった

画像: タイトル争いに大事な3位をもぎ取った56号車GT-R

タイトル争いに大事な3位をもぎ取った56号車GT-R

スーパーGT第7戦 GT300クラス決勝結果

1位 21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太郎/篠原拓郎)
2位 55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
3位 56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)
4位 88号車 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
5位 25号車 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
6位 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
7位 244号車 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)
8位 11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
9位 52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
10位 10号車 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
11位 60号車 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
12位 34号車 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾)
13位 360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝之/大滝拓也)
14位 96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
15位 7号車 Studie PLUS BMW(荒聖治/山口智英)
16位 30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
17位 35号車 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/ジュリアーノ・アレジ)
18位 5号車 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)
19位 9号車 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ,/横溝直輝)
20位 6号車 Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)
21位 50号車 ARNAGE AMG GT3(加納政樹/柳田真孝)
22位 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
23位 48号車 植毛ケーズフロンティア GT-R(田中優暉/飯田太陽)
24位 2号車 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)

画像: 昨年に続きシーズン1勝を挙げた一ツ山レーシング

昨年に続きシーズン1勝を挙げた一ツ山レーシング

2021 スーパーGT GT300 ドライバーランキング(タイトル獲得の可能性を残す)

1st 55pt 井口卓人/山内英輝(61号車SUBARU BRZ R&D SPORT)
2nd 49pt 藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ(56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-R)
3rd 45pt 高木真一/佐藤蓮(55号車ARTA NSX GT3)
4th 40pt 三宅淳詞/堤優威(244号車たかのこの湯 GR Supra GT)
5th 35pt 平中克幸/安田裕信(11号車GAINER TANAX GT-R)

シリーズランキングでは61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが首位をキープするが、2位の56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rとの差は6ptまでに縮まった。55号車ARTA NSX GT3もポイントを伸ばしており、最終戦でのタイトル争いは三つ巴の様相を呈している。次戦の最終戦は11月27・28日、富士スピードウェイで開催される。

画像: 61号車BRZのスピードは周知の事実、ウェイトを降ろし圧倒的な速さでタイトル獲得なるか

61号車BRZのスピードは周知の事実、ウェイトを降ろし圧倒的な速さでタイトル獲得なるか

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