アウディのBEV(バッテリー電気自動車)ラインナップ中、最強のモデルが「RS eトロンGT」だ。短時間の試乗ではパフォーマンスのほんの一端しか味わうことはできなかったが、まずはチョイ乗りしたインプレッションをお届けしよう。

卓越したパフォーマンスをダイレクトに感じさせる、美しく力強いスタイリング

画像: 全長は約5m、ホイールベースも2.9mという伸びやかなプロポーション。Cd値は0.24という優れた空力性能を誇る。

全長は約5m、ホイールベースも2.9mという伸びやかなプロポーション。Cd値は0.24という優れた空力性能を誇る。

「ジャーマンスリー」と呼ばれるドイツのプレミアムブランド御三家、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツは、いずれもクルマの電動化を推し進めており、本国をはじめとするヨーロッパだけでなく、日本にも多くのBEV(バッテリー電気自動車)を導入している。中でも、もっとも積極的なのがアウディだろう。

2020年9月にクーペSUVの「eトロン スポーツバック」を発売し、2021年1月にはSUVの「eトロン」も発売。そして4月には4ドア グランツーリスモの「eトロンGT」と「RS eトロンGT」を発表(発売は2021年秋)と、まさに矢継ぎ早。さらにはコンパクトな「Q4 eトロン/同スポーツバック」や、コンセプトながら「A6 eトロン」も本国では発表されている。2025年までには、世界中の主要な市場で20モデル以上のバッテリー電気自動車(BEV)を発売し、PHEVを含む電動化モデルの販売台数を全体の約40%にするという目標に向けて、アウディは確実に歩を進めているようだ。

さて、前置きが長くなった。今回、チョイ乗りだけど試乗できたのは、4ドア グランツーリスモのeトロンGT。それもハイパワーバージョンの「RS」のほうだ。スタイリングはエンジン車のA7スポーツバックと似ているが、より筋肉質というかガッチリした印象。とはいえ、アウディらしいエレガントさは忘れてはいない。サイズ的にもA7より15mm長く、55mm幅広く、10mm低いといったところ。ホイールベースも25mm短い。

コクピットに着いて、スタートボタンを押してシステムを立ち上げる。ドライビングポジションを決めて、スイッチのようなセレクターでDに入れ、スタート。車両重量が2.3トンを超えるクルマとは思えないほど、スッと走り出す。ドライブモードはエフィシェンシー/コンフォート/ダイナミック/インディビデュアルとなっており、デフォルトはコンフォートだ。

コンフォートでも、軽くアクセルペダルを踏むだけで街中のクルマの流れに乗って走ることができる。前が空いたときにちょっとだけ右足に力を入れると、とんでもない加速を見せる。街中では一瞬しか踏めない! エフィシェンシーでも十分に速いが、気温が高いときにエアコンの効きが少し悪くなる。

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