流麗な4ドアクーペボディを与えられたBMWの電気自動車(BEV)が「i4」だ。今回はいくつかあるグレードの中でも、トップモデルにあたるi4 M50にドイツで試乗した。日本での発売も近い、注目のBEVの実力はどれほどなのか。(Motor Magazine2021年12月号より)

0→100km/h加速はわずか3.9秒の電気自動車、BMW i4

M社の手による最初のスポーツBEVであるi4の外観は、ブルーのアプリケーショントリムも与えられているがM4(M4グランクーペ)とほぼ同一だ。 

システム出力は、400kW(544ps)と795Nmで4輪を駆動、ICE搭載のM4コンペティションよりも、145Nm上まわる。BMWの説明では第5世代のBEVパワートレーンとxDriveを組み合わせた最初のモデルだという。その結果、車両重量は2290kgとM4クーペより430kgも重いにもかかわらず0→100km/hの加速は3.9秒を実現。一方、最高速度は225km/hに抑えられている。また搭載されている電池容量は80.7kWhで、航続距離はWLTPモードが416〜521kmと発表されている。

試乗はドイツとオーストリアの国境に近い保養地ベルヒテスガーデンをスタートしてミュンヘン空港までのおよそ300kmの行程。前述したi4の航続距離では充電の心配はまったくなく、そのパフォーマンスを十分に楽しめそうだ。

インテリアはBMW OS8を搭載したフルデジタルシステムで、カーブしたディスプレイが目新しい。またiDriveダイヤルがコンソール上に残されており、音声入力やタッチに代わって操作する余地を残している。

画像: BEVらしい外観の特徴は、エキゾーストパイプがない点と「E」が末尾に付いたBEV専用ナンバープレートくらいだ。

BEVらしい外観の特徴は、エキゾーストパイプがない点と「E」が末尾に付いたBEV専用ナンバープレートくらいだ。

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