2021年12月4日(日本時間12月5日)、F1第21戦サウジアラビアGP予選がジェッダ市街地コースで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が103回目のポールポジションを獲得した。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は予選Q3最終アタックの最終コーナー出口で惜しくもウォールに接触してポールを逃した。

フェルスタッペンは最終アタックの最終コーナーで痛恨のミス

予選開始時の気温は28度と高いものの路面温度は31度と、フリー走行3回目と大きく変わらない安定したコンディション。

そんな予選はやはりハミルトンとフェルスタッペンの戦いとなった。Q2をともにミディアムタイヤでクリアすると、Q3ではいよいよソフトタイヤを投入。

Q3残り1分でハミルトンが1分27秒511でトップに立つと、フェルスタッペンはそれを追うように最終アタックに突入。ここでフェルスタッペンは気迫のアタックを見せてセクター1と2でベストを更新、逆転ポールポジション獲得かと思われたが、最終コーナーの出口で壁と接触してストップしてしまった。

結局、予選はこのアクシデントで終了。フェルスタッペンは予選3番手に終わった。ジェッダ市街地コースは1周6.174kmと長いにもかかわらず、ハミルトンとフェルスタッペンの差はわずか0.142秒だった。レース後、ふたりは次のようにコメントしている。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)

「このサーキットはできるだけストレートに走るのが重要です。最後のアタックはずっと限界ギリギリでした。ここはとても暖かいのですが、フロントとリアのタイヤを同時に温めるのに苦労しました。 103回目のポールポジションを獲得できましたが、明日は激しいレースになるでしょう。 バルテリが隣にいてくれることはとても重要です」

画像: 逆転チャンピオンに向けて、優勝を狙うハミルトン。意外とオーバーテイクが難しいサーキットだけにポール獲得は好材料。

逆転チャンピオンに向けて、優勝を狙うハミルトン。意外とオーバーテイクが難しいサーキットだけにポール獲得は好材料。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

「最終コーナーまではとても調子よくまとめられていたアタックラップでした。いつもと変わらずコーナーにアプローチしたつもりが、リアを失ってしまいました。自分自身にとてもがっかりしています。残念な結果になりましたが、今シーズンはまだ残り2レースある中でなにが起こるかわかりません。予選ではとてもいいマシンを用意できたと感じていますし、ペースもよく、全てがかみ合ってきているように思うので明日のレースに希望を持っています。明日はトップについていくことができれば、チャンスが生まれるはずですので、いい戦いができるようがんばります」

画像: ポールを逃したフェルスタッペンだが、データの少ないコースだけになにが起こるわからない。

ポールを逃したフェルスタッペンだが、データの少ないコースだけになにが起こるわからない。

なお、ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは「フェルスタッペン選手は、予選Q3最終アタックの最終コーナー出口で惜しくもウォールに接触してストップ。そこまでは最速タイムを記録していたこともあり、ポールポジションを逃して3番手に終わったことは残念ですが、速さはありますので明日のレースに期待が持てます。最終のスターティンググリッドは期待していたようなものにはなりませんでしたが、ペレス選手が5番手、ガスリー選手が6番手、角田選手が8番手と、全車速さがありますので、レースでは十分にパフォーマンスを発揮して、よい結果に結び付けられればと思います。初開催のコースですので、さまざまなことが起こり得ます」とコメント。

タイヤを供給するピレリは「予選中の気温は30度前後で安定していました。決勝も同じような状況になりそうです。決勝は基本的に1ストップとなるでしょう。ミディアム→ハードが最適と予想されますが、これはミディアムから始めると、2ストップも含めて多くのオプションが選択できるからです。広いピットストップウィンドウを利用して、セーフティカーの可能性も含めて、さまざまな状況に対応することができます。なお、マクラーレンのランド・ノリスをのぞき、トップ10ドライバーは全員ミディアムタイヤで決勝レースをスタートします。ただし、ジェッダは新しいサーキットであるため、考慮すべき未知の要因がまだいくつかありそうです」と分析している。

F1第21戦サウジアラビアGP決勝は日本時間12月6日2時30分(現地時間12月5日20時30分)に開始される。

2021年F1第21戦サウジアラビアGP予選 結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)1:27.511
2位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:27.622
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:27.653
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:28.054
5位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:28.123
6位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)1:28.125
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:28.180
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:28.442
9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:28.647
10位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)1:28.754

This article is a sponsored article by
''.