2021年12月10日、スズキは軽乗用車のアルトをフルモデルチェンジし、12月22日に発売することを発表した。

親しみやすいスタイルは全高を50mmアップ

スズキ アルトの初代は、1979年にシンプルなスタイルと47万円という破格の価格設定で登場した軽自動車で、約84万台を販売された超ヒット作だった。また、いままでの42年・8代で国内累計販売台数は約526万台となる、スズキの軽自動車を代表するモデルでもある。今回のフルモデルチェンジで9代目となった新型は、誰もが気軽に安心して乗れる、世代を超えて親しみやすく愛着のわくデザインを採用し、内外装を一新した。

画像: ハイブリッド X。ボディカラーは、訴求色であるタスクブルーメタリック×ホワイトルーフ。

ハイブリッド X。ボディカラーは、訴求色であるタスクブルーメタリック×ホワイトルーフ。

エクステリアでは、丸みを帯びたフォルムに楕円形のモチーフを取り入れて、親しみやすいデザインとしている。現行型より全高を50mm高め、室内高を45mm、室内幅を25mm拡大して広い室内空間を実現し、フロントドア開口部の高さも20mm拡大して乗降性を高めているのもポイントだ。

インテリアも楕円形のモチーフを取り入れ、厚みと立体感のあるインパネは質感の高さも感じさせる。シートはデニム調のシート表皮で親しみやすさを演出。ドライバーから手の届く位置に収納スペースを豊富に設置し、USBソケットも2個装備した。スズキ国内初の7インチディスプレイオーディオ、ヘッドアップディスプレイもオプションだが設定されている。

画像: HYBRID Xのインパネ。厚みや立体感を表現して質感の高さと親しみやすさを両立している。

HYBRID Xのインパネ。厚みや立体感を表現して質感の高さと親しみやすさを両立している。

パワートレーンは、現行型と同じR06A型エンジン+エネチャージに加えて、R06D型エンジン+マイルドハイブリッドも設定。後者のWLTCモード燃費は軽自動車トップの27.7km/Lを達成している。トランスミッションはどちらもCVTと組み合わせ、駆動方式にFFと4WDを用意される。

プラットフォームは従来型と同様に軽量・高剛性の「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、環状骨格構造や高減衰マスチックシーラーを組み合わせている。優れたボディ剛性と防音・防振対策により快適な乗り心地と静粛性を実現しているという。

ガラスエリアを拡大して視界を広くしたほか、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載する「スズキ セーフティ サポート」と、6エアバッグを全車に標準装備して安全性の向上を図っている。

画像: ハイブリッド Xのシート。デニム調のシート表皮で親しみやすさを演出。リアシートバックは一体可倒式。

ハイブリッド Xのシート。デニム調のシート表皮で親しみやすさを演出。リアシートバックは一体可倒式。

■スズキ 新型アルト ラインナップ

A(2WD/4WD):94万3800円/107万5800円
L(2WD/4WD):99万8800円/112万9700円
ハイブリッド S(2WD/4WD):109万7800円/122万8700円
ハイブリッド X(2WD/4WD):125万9500円/137万9400円

「A」と「L」グレードはエンジン+エネチャージ、「ハイブリッド S」と「ハイブリッド X」はエンジン+ISG(モーター機能付き発電機)のマイルドハイブリッドとなる。

いまや、ハイトワゴンやワゴンタイプがすっかり主流となってしまった軽自動車市場において、背の低いハッチバックタイプの新型は久しぶり。アルトが登場したことで、「気軽に乗れる」ハッチバックタイプの軽自動車が見直されていくことに期待したい。

■スズキ アルト ハイブリッド X 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1525mm
●ホイールベース:2460mm
●車両重量:710kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:657cc
●最高出力:36kW(49ps)/6500rpm
●最大トルク:58Nm(5.9kgm)/5000rpm
●モーター最高出力:1.9kW(2.6ps)/1500rpm
●モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:27.7km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●車両価格(税込):125万9500円

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