「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、日産 ラフェスタ ハイウェイスターだ。

日産 ラフェスタ ハイウェイスター(2011年:ニューモデル)

画像: セレナと共通性のあるフロントマスクに大変身。ボンネットとバンパーは変更されたが、ヘッドライトやフェンダーはプレマシーと共通だ。

セレナと共通性のあるフロントマスクに大変身。ボンネットとバンパーは変更されたが、ヘッドライトやフェンダーはプレマシーと共通だ。

TV CMにもあるように、仕事をバリバリこなす一方で、妻や家庭を大切にするダンナ・・・。新型ラフェスタ ハイウェイスターは、そんな「イケダン」ことイケてるダンナを目指す輩にもってこいのクルマかもしれない。

同車がマツダ プレマシーのOEM供給モデルであるのはクルマ好きなら御存知のとおり。初代ラフェスタはデビューから7年、売れ行きはあまりパッとせず、一時は消滅説まで流れていたくらいなのだが、こんな展開が待っていたとは予想外だった。

実車を見ると、事情をよく知らない人にとってはベースがプレマシーだとパッと見ではわからないほど差別化されていて、すっかり日産ハイウェイスターの一員になっているというのが第一印象。イケダンを目指す上で、「ハイウェイスター」という名が付き、見た目にもちょっとスポーティな雰囲気があるというのは、やっぱりポイントが高い。

後席スライドドアとフレキシブルシートが、高い実用性を生む

画像: インテリアはプレマシーとほぼ共通だが、オプションのカーナビは日産オリジナルなので「G‐BOOK」には対応していない。

インテリアはプレマシーとほぼ共通だが、オプションのカーナビは日産オリジナルなので「G‐BOOK」には対応していない。

インテリアはベース車から基本的に変更がなく、持ち前の優れたユーティリティをそのまま踏襲している。ライバルのウィッシュやストリームが後席にスイングドアを採用しているのに対し、686mmという大きな開口幅を持つ両側スライドドアを備えている点が、まずは大きなアドバンテージだ。

キャプテンシートにもベンチシートにもできるし、あるいは中央席を小物入れやトレイにもできるという多彩なアレンジが可能な2列目中央のシートは、マツダの「カラクリシート」から「フレキシブルシート」に名前を変えたが、機能はそのまま受け継がれた。これは本当に便利で、頼れるイケダンを演じる上でもかなりポイントが高いといえる。

3列目シートも広々とまではいわないが、週末だけ人を乗せて、あまり遠出しないという程度の使い方であれば問題ないスペースが確保されている。

This article is a sponsored article by
''.