2021年12月14日、トヨタは多数のメディアを前に16台の新型車やコンセプトモデルを公開、2030年までの「バッテリーEVフルライン化」の構想を明らかにして世界の度肝を抜いた。そこではさらに、レクサスBEVを中心としたブランドへと進化させることも明らかに。その中核を担う13台のニューモデルたちの姿には、これまでにない「本気の攻め」が強く感じられた。

真のフルラインナップメーカーに向けて、本格的に攻める

画像: 前列をA群、後列をB群でナンバリングしている。「」付きは車名が明らかになっている、もしくはその系譜にあたると予想される車種を示している。

前列をA群、後列をB群でナンバリングしている。「」付きは車名が明らかになっている、もしくはその系譜にあたると予想される車種を示している。

北米を皮切りに日本、欧州、中国など主要市場でのプライオリティを着々と高めてきた「LEXUS」。そのブランド力は常に、クオリティに対する妥協なきこだわりと、先端技術を投入することで磨かれてきた。

2021年12月14日に開催された「バッテリーEVに関する説明会」では、トヨタグループ全体の電動化戦略が語られた。その中でもやはり、本格的なBEV展開のイメージリーダーを担うのはレクサスブランドということになりそうだ。

注目したいのは、豊田章男社長が「バッテリーEVでもフルラインナップを実現する」と強調していること。公開された画像を通して合計13台の市販予定モデルの姿が明らかにされたが、そこにはこれまでのレクサスラインナップには存在しなかった車型も加わっている。

電動化という変革の大波に乗る形で仕掛けられたラインナップ強化は、とくに欧州でのレクサスブランドの地位を、さらに高めることは間違いない。それは同時に、世界における地位をさらに確固としたものとするための大いなる一歩となりそうだ。

スタイリッシュなステーションワゴン&クロスオーバーを新たに設定

まずは、前列左の3台に注目したい。

画像: 立体感溢れるフロントマスクや、フロントフェンダーからボディサイドにかけてのダクト処理など、戦闘的なルックスは3台に共通する魅力だ。

立体感溢れるフロントマスクや、フロントフェンダーからボディサイドにかけてのダクト処理など、戦闘的なルックスは3台に共通する魅力だ。

A-1:4シーターオープンスポーツ
A-2:ステーションワゴン
A-3:クロスオーバー

アグレッシブなフロントマスクは、共通するポイントだ。基本的にA-5の4ドアセダンがベースになっていると思われる。汎用性の高いモデルラインと言えば、ISの系列と考えるのが妥当だろう。よく見るとキャリパーが赤く塗装されているのがわかる。おそらくは「Fスポーツ」に該当する車種かもしれない。

レクサスの現行ラインナップにはない、ステーションワゴンとそれをベースに車高を上げ、フェンダーアーチを付加したクロスオーバーモデル・・・フルラインナップ化を目指す高級ブランドとしては欠かせない2タイプのニューフェイスも、いよいよ登場する。

最上級サルーン「LS」は、なぜラインナップされないのか?

一方、セダンボディを持っている車型は2タイプのみ確認できる。

画像: IS系列のスポーティなイメージが強く感じられるセダン、ラグジュアリーなSUV&クーペGTをラインナップ。

IS系列のスポーティなイメージが強く感じられるセダン、ラグジュアリーなSUV&クーペGTをラインナップ。

A-5:プレミアムスポーツセダン
B-6:アッパーミドルセダン

B-6のサイズ感は判然としないが、それほど大柄ではなさそう。現行ラインナップとの関連を考慮すれば、B-6はESとしての立ち位置にあるモデルと考えられる。

そこで気になるのが「LSはどこにいるのか」。少なくとも、フルラインナップを謳って公表された最初の13台には含まれていない。とはいえ最上級のプレミアムブランドに、フラッグシップが存在しないわけがない。

と、なると・・・これはまさかの、さらなる付加価値を高めた超高級ブランド、たとえるなら「レクサス版マイバッハ」誕生の予兆か?などと勘ぐってみたくもなる。あくまで期待値、という意味で。

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