2021年12月10日に9代目にフルモデルチェンジされた、スズキの新型アルト。その一新された内外装のディテールを写真で紹介しよう。

広い室内空間を実現し、安全&快適装備も充実

アルトは、スズキのセダン(ハッチバック)タイプの軽自動車だ。初代は1979年に発売され、今回の新型は9代目となるが、これまでに国内累計販売台数は約526万台に達している、スズキの軽自動車を代表するモデルだ。

新型アルトは従来型より全高を50mm高め、乗降性を向上させて室内空間も拡大されている。丸みを帯びた柔らかなフォルムの中に楕円形のモチーフを取り入れた、親しみやすいスタイリングとした。ヘッドランプやバンパー部のグリルは丸みを帯びたデザイン。優しさが漂う表情だ。

インテリアは、立体的な造形のよる質感の高さ、デニム調シートや楕円形をモチーフにしたデザインによって親しみやすさを表現し、毎日使っても飽きのこないデザインを目指している。インパネやドアトリムには落ち着きのあるネイビーカラーを採用し、質感の高さや居心地の良さを演出している。

パワートレーンは、従来型にも採用されていたエネチャージ付きのR06A型エンジンに加えて、R06D型エンジンにISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせたマイルドハイブリッドも採用している。組み合わされるトランスミッションは、いずれもCVT。駆動方式は、どちらにも2WD(FF)と4WDが設定されている。

スズキの予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」は、全車に標準装備。また、ヘッドアップディスプレイや、スズキ国内初となるバックモニター用カメラを備えたディスプレイオーディオも、オプションとして設定されている。

ハイトワゴンが全盛を極める昨今の軽自動車市場だが、アルトのようなベーシックなモデルを求めるユーザーも少なくない。そんなユーザーのために原点回帰を目指した新型アルトの今後に、注目しておきたい。(写真:伊藤嘉啓)

■スズキ アルト ハイブリッドX 主要諸元

●全長×全幅×全高:3395×1475×1525mm
●ホイールベース:2460mm
●車両重量:710kg
●エンジン:直3 DOHC+モーター
●総排気量:657cc
●最高出力:36kW(49ps)/6500rpm
●最大トルク:58Nm(5.9kgm)/5000rpm
●モーター最高出力:1.9kW(2.6ps)/1500rpm
●モーター最大トルク:40Nm(4.1kgm)/100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・27L
●WLTCモード燃費:27.7km/L
●タイヤサイズ:155/65R14
●車両価格(税込):125万9500円

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