22021年夏に発表された日本仕様の11代目新型シビックは、そのデビューの際、「2022年にハイブリッド車のe:HEVとホットモデルのタイプRを発売する」とアナウンスされた。そこで今回は、歴代シビック ハイブリッドをふり返りながら、新しいシビック ハイブリッドe:HEVを予測してみたい。

ホンダのハイブリッド車は「インサイト」からはじまった

画像: 1999年9月に発表(発売は11月)された、ホンダ初の量産ハイブリッド車「インサイト(初代)」。

1999年9月に発表(発売は11月)された、ホンダ初の量産ハイブリッド車「インサイト(初代)」。

世界初の量産ハイブリッド車、トヨタ プリウスの登場から約2年後となる1999年にホンダ初のハイブリッド車「インサイト」が発表された。いかにも空力性能の良さそうな2ドアクーペのボディスタイルに、アルミニウムや樹脂も用いられていた。1L 直3エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、「ホンダIMA(インテグレーテッド モーター アシスト)システム」と名付けられ、走行中にエンジンが必ず作動している点でトヨタのハイブリッドシステムとは異なっていた。

とはいえ、システム的にはパラレル型ハイブリッドシステムとなる。駆動方式はFFのみだがトランスミッションはCVTと5速MTが設定され、当時の量産ガソリン車として世界最高の10・15モード燃費35.0km/Lを達成していた。

ホンダ独自のシステムや独特なデザインから注目を集めたが、「より人や荷物を積めるクルマにハイブリッドを」という要望もあって2001年に登場したのが、7代目シビックに追加設定された「シビック ハイブリッド」だ。ボディはハッチバックではなく、セダンのフェリオをベースにしていた。

画像: 2代目シビック ハイブリッドの透視図。駆動用バッテリーなどはリアシートの後ろに搭載されていた。

2代目シビック ハイブリッドの透視図。駆動用バッテリーなどはリアシートの後ろに搭載されていた。

IMAの基本的なシステムはインサイトと共通だが、エンジンの排気量を1.3Lに拡大(直4)された。駆動方式はFFのみで、トランスミッションはCVTと輸出仕様として5速MTも設定されていた。10・15モード燃費は29.5km/Lと発表されている。

2005年に発表された8代目シビックの日本仕様は4ドアセダンのみ。ハイブリッドは発表時から設定され、システムは基本的に先代のものをキャリーオーバーしていたが、バッテリーやパワートレーンの性能は向上していた。1.3Lエンジンは3ステージ i-VTECも採用し、JC08モード燃費は23.2〜25.8km/Lだった。

なお、9代目シビックの海外仕様にハイブリッドが設定されていたが、日本仕様の9代目シビックはイギリスで生産された「タイプR」のみの販売となったため、ハイブリッドは販売されていない。

This article is a sponsored article by
''.