ステーションワゴンのボディに、メルセデス・ベンツのSUVに共通する力強いデザインと高い走破性を組み合わせたクロスオーバーモデル「オールテレイン」、Eクラスに続いてCクラスにも設定されたのが2022年1月18日のこと。今回は、日本市場にも導入されたディーゼルエンジン搭載モデル「メルセデス・ベンツ C220d 4マティック オールテレイン」に試乗した。(Motor Magazine 2022年2月号より)

クロスオーバーの魅力を扱いやすいサイズに詰め込む

190シリーズから数えると6代目、Cクラスから数えれば5代目となる206型は、W=セダンとS=ステーションワゴンが同時にデビューした初めてのCクラスでもある。そのS206型の登場を待っていたかのように、Cクラスにもいよいよ「オールテレイン」が設定された。

当然と言えば当然だが、Cクラスオールテレインの成り立ちは先行するEクラスオールテレインとよく似ている。前後のバンパーセクションは砂利を巻き上げる底部を中心に、剥き出しの樹脂やメタリックフィニッシュの加飾を配してラギッドな雰囲気を高めると共に、前後フェンダーアーチとそれを繋ぐサイドエプロンにも同様の施しが加えられる。

サイズ的にはステーションワゴンに比べると全長は約5mm、 全幅は20mm、 そして全高が40mm大 きくなっている。が、それでも全幅は1850mm以内、全高も1550mm以内なので、都市部に多い機械式駐車場でも融通が効きそうなところが、日本のユーザーとしては嬉しいところだ。

画像: インテリアは基本的にセダンと同じだが、オールテレインではふたつのオフロード用ドライブモードの選択が可能だ。

インテリアは基本的にセダンと同じだが、オールテレインではふたつのオフロード用ドライブモードの選択が可能だ。

内装のデザインや装備はステーションワゴンのそれに準じており、見た目にオールテレインらしい特別感がもう少し加えられていてもいいかなと思うところもある。後席は40:20:40のスプリットでフォールダウンが可能。荷室容量は5名乗員時の490Lから最大で1510Lまで拡大できる。この辺りの使い勝手もステーションワゴンと同じだ。

搭載されるエンジンは日本仕様のCクラスと同じ、1.5L 4気筒直噴ターボのガソリンユニットと、2L 4気筒直噴ターボのディーゼルユニットの2本立てで、共に48VのISGシステムが組み合わせられるマイルドハイブリッドとなる。組み合わせられるトランスミッションは9Gトロニック、トランスファーは45:55の駆動配分を持つ4マティックのみの設定だ。ちなみに日本仕様はディーゼルのC220d 4マティックのみの導入となる。

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