2022年3月20日(日本時間21日)、F1世界選手権開幕戦バーレーンGPがバーレーン・サヒールのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催され、フェラーリのシャルル・ルクレールが優勝。2位にチームメイトのカルロス・サインツ、3位にはメルセデスのルイス・ハミルトンが入った。アルファタウリの角田裕毅は8位に入って4ポイントを獲得した。

フェラーリが完全復活、2019年のシンガポール以来となる1-2

今シーズンからレギュレーションが大きく変更され完全な新規定車となり、誰が主役となるのか、注目を集めたシーズン開幕戦は、ポールポジションからスタートしたルクレールが、王者フェルスタッペンを完封した。

決勝前の予想ではレースペースではレッドブルの方が優るのではと思われていたが、好ダッシュで主導権を握ったルクレールのペースは衰えず、1回目のタイヤ交換機にアンダーカットを仕掛けたフェルスタッペンと3周に渡って演じた抜きつ抜かれつのバトルにも冷静に対処し、タイヤマネージメントでも上をいった。

終盤、セーフティカー導入で再び差を詰められはしたが、フェルスタッペンのパワーダウンで完全決着。2019年イタリアGP以来の優勝となったルクレールは「この2年、本当に苦しんできたけど、頑張ったかいがあった。やっと僕らがいるべきポジションに戻ってくることができた」と喜びを噛み締めた。

チームメイトのカルロス・サインツも2位でフィニッシュ。フェラーリは2019年のシンガポール以来となる1-2フィニッシュとなった。

画像: 開幕戦で優勝したルクレール(フェラーリ)。フェルスタッペンとのバトルも制し、終盤に向けてタイヤもしっかりとマネージメント。完全復活を感じさせた。

開幕戦で優勝したルクレール(フェラーリ)。フェルスタッペンとのバトルも制し、終盤に向けてタイヤもしっかりとマネージメント。完全復活を感じさせた。

レッドブルは土壇場でトラブルが発生して全滅

2021年までの最大のライバル、メルセデスがオフシーズンテストから不調で、優勝候補筆頭と見られていたレッドブルを悪夢が襲った。

予選でポールポジションを逃したフェルスタッペンは、ブレーキのオーバーヒートの症状もありルクレールのペースについていけず、一発逆転を狙ったアンダーカットも不発。終盤にはステアリングのトラブルを抱え、さらにセーフティカー明けには燃料系と思われるトラブルでパワーロス。リタイアとなった。

チームメイトのペレスも最終ラップにパワーダウンからスピンし、レッドブルは開幕戦をまさかの無得点という最悪の結果で終えることになった。

2022年からHRCの支援を受けるレッドブル・パワートレインズのパワーユニット勢はアルファタウリのピエール・ガスリーもトラブルでストップしており、生き残ったのは8位の角田だけという厳しい開幕戦となった。

画像: 8位でフィニッシュ、4ポイントを獲得したアルファタウリの角田裕毅。中団グループの中で強力なパフォーマンスを見せた。

8位でフィニッシュ、4ポイントを獲得したアルファタウリの角田裕毅。中団グループの中で強力なパフォーマンスを見せた。

2週連続開催となる第2戦サウジアラビアGPは、息つくまもなく、3月25日、ジェッダの市街地コースで開幕する。

2022年F1第1戦バーレーンGP決勝 結果

1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)57周
2位 55 C.サインツ(フェラーリ)+5.598s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+9.675s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス)+11.211s
5位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+14.754s
6位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ)+16.119s
7位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+19.423s
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)+20.386s
9位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+22.390s
10位 24 周冠宇(アルファロメオ・フェラーリ)+23.064s
・・・・・・・・・・・・
リタイア 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル)
リタイア 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)
●ファステストラップ:16 C.ルクレール(フェラーリ)1:34.570

画像: 開幕戦バーレーンGPでの各ドライバーのタイヤ戦略。2ストップではなく3ストップが主流で、さまざまなタイヤ戦略が見られた。

開幕戦バーレーンGPでの各ドライバーのタイヤ戦略。2ストップではなく3ストップが主流で、さまざまなタイヤ戦略が見られた。

This article is a sponsored article by
''.