2022年4月9日、F1第3戦オーストラリアGPの予選がメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールがポジションを獲得した。レッドブル勢は2-3番手。アルファタウリの角田裕毅とピエール・ガスリーはQ2で敗退、Q3に進めなかった。

2位に0.286秒の差をつける圧巻の走り

アルバートパーク・サーキットは公園内に作られた仮設コースとということもあり、滑りやすく、ブラインドコーナーが多く、またランオフエリアが狭いことが特徴だが、2022年は高速コースに生まれ変わって、波乱含みの予選を演出することになった。

Q3は、最初のアタックでまずレッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムをマーク。その直後に同じレッドブルのセルジオ・ペレスが首位を奪うという展開でスタート。その後、ルクレールがペレスをさらに上回るタイムを出してトップを奪い返したところで、アルピーヌのフェルナンド・アロンソがクラッシュして赤旗中断となる。

残り6分58秒で予選再開。土壇場の戦いは、フェルスタッペンが最後のアタックでトップタイムを出して勝負あったかに見えたが、その直後に、ルクレールがフェルスタッペンを0.286秒の差をつけるスーパーラップを見せて見事にポールを獲得した。

画像: ポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール。フリー走行からフェラーリは好調だったが、Q3ではレッドブル勢を圧倒する走りを見せた。

ポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール。フリー走行からフェラーリは好調だったが、Q3ではレッドブル勢を圧倒する走りを見せた。

予選3番手はペレス。ルクレールのチームメイトのカルロス・サインツはタイムを伸ばせず9番手。なお、前戦予選で16番手に沈んだメルセデスのルイス・ハミルトンは、チームメイトとのバトルを制して5番手につけた。アルファタウリの角田裕毅とピエール・ガスリーはQ2で敗退、Q3に進めなかった。

なお、今回のオーストラリアGPではDRSゾーンが史上最多の4カ所に設定される予定だったが、フリー走行3回目開始直前に「安全上の理由」から3カ所に減らされた。

また、タイヤを供給するピレリは「決勝レースの最速のタイヤ戦略はミディアムタイヤからハードタイヤへのワンストップですが、日曜日は暖かく乾燥した天候となりそうで選択肢が広がる可能性があります。 また、改修されたアルバート・パーク・サーキットは滑らかな新しいアスファルトを備えていますが、コーナーのすぐ近くに容赦のない壁があるためセーフティカーが導入される可能性があります。 それは戦略を完全にリセットし、ピットストップのタイミングやレースの状況に応じて、最後のスティントでソフトタイヤに交換するドライバーも出てくるかもしれません」と分析している。

画像: ピレリが公表したオーストラリアGP予選のデータ。

ピレリが公表したオーストラリアGP予選のデータ。

予選順位が重要と言われるオーストラリアGPだが、このところ不思議とポールシッターが勝てていない。より高速レイアウトにコースが生まれ変わったことで、レース展開はどう変わるのか。2022年第3戦オーストラリアGP決勝は日本時間4月10日14時(現地15時)に開始される。

2022年F1第3戦オーストラリアGP予選 結果

1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:17.868
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:18.154
3位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:18.240
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:18.703
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:18.825
6位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:18.933
7位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス) 1:19.032
8位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:19.061
9位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:19.408
10位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)ノータイム
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11位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)
13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)

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