2022年4月19日(ドイツ現地時間)、アウディは都市の未来に新たなビジョンを提供する「アーバンスフィア コンセプト(urbansphere concept)」を発表した。パーソナルスペースが少ない、主に中国のメガシティ(大都市圏)において、最大限のインテリアスペースを提供することを目指している。

自動運転で移動する時間を満喫するための「第3のモデル」

画像: アーバンスフィアの外寸は、全長5.51×全幅2.01×全高1.78m、ホイールベースは3.40mとかなり大きい。

アーバンスフィアの外寸は、全長5.51×全幅2.01×全高1.78m、ホイールベースは3.40mとかなり大きい。

アウディは、これまでに「スフィア」コンセプトのモデルを2台発表している。まず2021年8月、可変ホイールベースの自立型GTモデル「スカイスフィア コンセプト ロードスター」を発表。そのわずか数週間後、IAA 2021において、4人乗りの大型セダン「グランドスフィア コンセプト」が発表された。今回の「アーバンスフィア コンセプト(以下、アーバンスフィア)」が前述の2台と共通なのは、レベル4の自動運転機能を備えていることだ。

アーバンスフィアの外寸は、全長5.51×全幅2.01×全高1.78mで、過去のアウディ コンセプトカーの中で最大のモデルとなる。だがこれは、インテリアからエクステリアを体系的にデザインしたことによるものだ。ホイールベースも3.40mという比類ないサイズで、乗員にとって最も重要な広々とした室内スペースが生み出された。

アーバンスフィアは、ドライバーを可能な限り運転操作から解放するだけでなく、すべての乗員が独自の体験をすることができる。つまり、単なる自動車から画期的な体験のためのプラットフォームへと変化している。スフィア(sphere)とは球を意味し、いままでの3台のスフィア コンセプトはインテリアをデザインの中心的要素に据えている。開発要件リストの上位に、パワートレーンやドライビングダイナミクスといった用語は列挙されておらず、インテリアがデザインとテクノロジーの基盤になっている。

画像: 観音開きドアを採用しており、Bピラーはない。

観音開きドアを採用しており、Bピラーはない。

アーバンスフィアは観音開きドアを採用して、Bピラーはない。3.40mのホイールベースと2.01mの全幅はラグジュアリークラスのクルマを凌ぐ広大な室内空間をもたらし、1.78mの全高と大きなガラスで、見た目にも実際のスペースも広大なインテリア空間としている。4座のセパレートシートは2列に並び、リアシートはとくに広い。背もたれは最大60度までリクライニングでき、レッグレストも伸ばせる。アームレストはシート側面に組み込まれている。

高品質な素材やデジタルテクノロジーを組み合わせたインテリアは、水平基調で車両の幅広さを強調している。自動運転時には、ステアリングホイール、ペダル、通常のダッシュボードが格納されて、よりクリアで広々とした雰囲気を満喫できる。インテリアにはサステイナブルな素材を数多く使用し、たとえばシートパッドはリサイクルポリアミドのエコニール製だ。アームレストと車両の後部には竹製のビスコース生地を使用している。

This article is a sponsored article by
''.