2022年4月25日、日産は新型「フェアレディZ」の全グレードの車両価格を発表した。発売は当初の2022年6月下旬から遅れ、夏からの予定となる。

日産FR車初のローンチコントロールを搭載

2021年8月の「ニューヨークモーターショー」(アメリカ)でワールドプレミアが行われ、2022年1月の「東京オートサロン2022」でその勇姿を日本初公開した日産の新型「フェアレディZ」。その日本仕様の全グレードと、車両価格がついに明らかとなった。

6速MTがフェアレディZ(標準仕様)とバージョンS、バージョンST、プロトスペックの4グレードに用意され、車両価格は524万1500円~696万6300円。9速ATがフェアレディZ(標準仕様)とバージョンT、バージョンST、プロトスペック(9速AT)の4グレードでで車両価格は524万1500円~696万6300円に設定される。

パワーソースは全8グレードとも、新開発3L V6ツインターボエンジン(VR30DDTT)を搭載。最高出力298kW(405ps)、最大トルク475Nmの実力の持ち主だ。しかも、日産の後輪駆動車(FR)としてはじめて、停止状態から最大限の加速性能を発揮する自動制御技術「ローンチコントロール」が搭載される。

画像: 全グレード新開発3L V6ツインターボエンジン(405ps/475Nm)を搭載。トランスミッションは6速MTと9速ATを用意。

全グレード新開発3L V6ツインターボエンジン(405ps/475Nm)を搭載。トランスミッションは6速MTと9速ATを用意。

トランスミッションにも、スポーツカーならでは技が加えられている。6速MTは、大トルクのエンジンに対応するため、クラッチディスクとギアトレーンを強化するとともに、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更とで、スムーズなシフトチェンジを可能としたという。

一方の9速ATは新開発され、幅広いギアレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを特徴とする。ドライブモードは、普段使いや高速道路でのロングドライブに最適な「STANDARDモード」と、ワインディングロードやサーキットなどアグレッシブな走行を楽しみたいときのために「SPORTモード」の2種類を用意。「SPORTモード」では、エンジン、トランスミッションのレスポンスを高め、ステアリング反力やVDC(ビークルダイナミックスコントロール)制御の最適化も行う。

エクステリアとインテリアは、初代フェアレディ(S30型)をオマージュ。伝統の「ロングノーズ&ショートデッキ」のフォルムには、モノトーン3色(バーガンディー、ダークメタルグレー、ミッドナイトブラック)と、2トーン6色(新色セイランブルー、新色イカズチイエロー、カーマインレッド、ステルスグレー、ブリリアントシルバー、プリズムホワイト/いずれもスーパーブラックルーフ)の、合計9色を用意。同様に3連サブメーター(ブースト計、ターボ回転計、電圧計)が配されたインテリアの色は、ブラックとレッドから選択できる。

気になる発売時期は当初の2022年6月下旬を予定されていたが、部品供給の事情により遅れ、前述の特別仕様車プロトスペック(240台限定)とあわせ「2022年夏から」に変更された。ただし、今後同じ理由で発売予定が前後する可能性もあるという。

画像: インテリアカラーは、ブラックとレッドの2種類。

インテリアカラーは、ブラックとレッドの2種類。

日産 フェアレディZ ラインナップ

フェアレディZ(6速MT/9速AT):524万1500円
バージョンT(9速AT):568万7000円
バージョンS(6速MT):606万3200円
バージョンST(6速MT/9速AT):646万2500円
プロトスペック(6速MT/9速AT):696万6300円

日産 フェアレディZ バージョンST 主要諸元

●全長×全幅×全高:4380×1845×1315mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1590kg
●エンジン:V6 DOHCツインターボ
●総排気量:2997cc
●最高出力:298kW(405ps)/6400rpm
●最大トルク:475Nm/1600-5600rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・62L
●WLTCモード燃費:9.5km/L
●タイヤサイズ:前255/40R19、後275/35R19
●車両価格(税込):646万2500円

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