2022年5月14日(土)、JR大阪駅前のグランフロント大阪 うめきた広場で「EV&SDGsフェア2022 in OSAKA」が開催される。このイベント会場に登場する車両を解説するコーナー、今回はレクサスのSUVタイプ電気自動車「RZ(プロトタイプ)」を紹介していこう。

来たる電動化時代に向けて生み出された、次世代のSUV

コンパクトSUVのUXをベースとするBEVをすでに市販しているレクサスだが、BEV専用モデルとしては、この「RZ」が初めてとなり、電動化ビジョン「Lexus Electrified」に向けた第一歩のモデルでもある。

トヨタとスバルが共同開発した両ブランド初の量販BEVと共通性の高いレクサス版となるのはご想像のとおりだが、トヨタ版とスバル版もデザインだけでなく装備や走りに関する仕様が一部で差別化されていた。そして、それよりもずっと、RZはレクサスブランドとして差別化が図られている。

ボディサイズからして、ホイールベースこそ共通ながら、RZはだいぶ大きい。内外装については、これまで2022年2月と4月に画像が先行公開されたとおりで、フロントはグラフィックではなく立体の塊による「スピンドルボディ」と呼ぶ新しい表現を取り入れている。エンジン冷却の不要なBEVの特徴を活かすべく、フードを低くし、フロントグリルの開口部を最小化するとともに、グリルシャッターを採用している。

画像: 走行安定性を確保する特徴的なデザインのルーフスポイラー。トランクエンド部はダックテール形状となっている。

走行安定性を確保する特徴的なデザインのルーフスポイラー。トランクエンド部はダックテール形状となっている。

インテリアも上質に仕立てられており、パノラマルーフは「Low-Eガラス」によりシェードレス化するとともに、ルーフガラスにレクサス初の調光機能を設けている。

駆動方式は4WDのみの設定となり、フロントに搭載するモーターはbZ4XのFWD車と同じ150kWの高性能版が与えられ、同4WD車の80kWのリアモーターを組み合わせ、「DIRECT4」により前後の駆動力を状況に応じて適宜コントロールする。なお、バッテリー容量はbZ4Xと同じ71.4kWhで、航続可能距離は約450kmとなる。

さらにRZには新しいドライビングエクスペリエンスを提供するステアバイワイヤシステムを採用する。足まわりは、グレードにより前後にパフォーマンスダンパーを設定するほか、伸び側ストロークの減衰力を変化させ乗り心地と操縦安定性を両立するという周波数感応アブソーバー「FRD II」をレクサスで初採用する点も特筆できる。

レクサス RZ 主要諸元(日本仕様・プロトタイプ)

●全長×全幅×全高:4805×1895×1635mm
●ホイールベース:2850mm
●モーター最高出力フロント:150kW
●モーター最高出力リア:80kW
●バッテリー容量:71.4kWh
●WLTCモード航続距離:約450km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:18インチ/20インチ

This article is a sponsored article by
''.