2022年5月14日(土)、JR大阪駅前のグランフロント大阪 うめきた広場で「EV&SDGsフェア2022 in OSAKA」が開催される。このイベント会場に登場する車両を解説するコーナー、今回はマツダの「MX-30 EV」を紹介しよう。

マツダ創業から100年の歴史を感じる内装と、マツダ独自の走りの素晴らしさ

マツダではSUVを「CX」の車名でラインナップしており、「MX」というのはスポーティさや新しさを訴求するモデルに与えられる名称だが、MX-30は「まったく新しいSUV」とマツダも喧伝しているとおり、SUVというよりも、かつてないタイプのスペシャリティカーという認識が当てはまりそうなユニークな内容となっている。

マツダ3から導入した新プラットフォームをベースとしており、CX-30に近い関係であるが、スタイリングは見てのとおり。せっかく新しいSUVを出すならと、ドアもかつてのロータリー4シータースポーツ「RX-8」で培ったノウハウを活かして、観音開きの「フリースタイルドア」を採用している。

インテリアにコルクやリサイクルファブリック、人工皮革など、触感のやさしい独特の素材が用いているのも特徴である。こうしたユニークな内外装が評価されて、2020-2021デザイン カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。

画像: クーペスタイルのエクステリア。街中でも扱いやすいサイズのコンパクトなSUVだ。一充電走行距離は256km。

クーペスタイルのエクステリア。街中でも扱いやすいサイズのコンパクトなSUVだ。一充電走行距離は256km。

そんなMX-30の電動化モデルは、当初よりMHEVが設定されていたところ、少し遅れて、マツダ初の市販BEVとなる「EV MODEL」が追加された。実のところ、電動化の時代が一気に進んだ欧州に向けてひと足早く導入されていたのだが、日本向けには購入のハードルを下げるべく先にMHEVを発売し、満を持したタイミングでBEVを導入することとなった。

一充電走行距離は256kmにとどまるものの、しなやかでなめらかな一体感のある走りは、マツダが手がけるとBEVはこうなることを感じさせるほど印象的な仕上がりである。MHEV版からパワートレーンを置き換えたクルマであることに違いないが、走りの差は予想以上に大きい。

ボンネットフードを開けるとがらんと空洞になっていることに驚くが、将来そこにレンジエクステンダーとしてロータリーエンジンが搭載される見込みで、航続距離の問題も一気に解消することが期待できる。

マツダ MX-30 EV 主要諸元

●全長×全幅×全高:4395×1795×1565mm
●ホイールベース:2655mm
●車両重量:1650kg
●搭載パワートレーン:1モーター(フロント)
●最高出力:107kW
●最大トルク:270Nm
●バッテリー総電力量:35.5kWh
●WLTCモード航続距離:256km
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:215/55R18
●車両価格(税込):495万円

This article is a sponsored article by
''.