2022年5月14日(土)、JR大阪駅前のグランフロント大阪 うめきた広場で「EV&SDGsフェア2022 in OSAKA」が開催される。このイベント会場に登場する車両を解説するコーナー、今回は三菱の「アウトランダー PHEV」を紹介しよう。

滑りやすい路面で威力を発揮する万能な4WD電動車

プラグインハイブリッド車の先駆者が、9年ぶりに全面刷新した。三菱、日産、ルノーのアライアンスにより軽量かつ高剛性を実現した新開発プラットフォームをベースとしており、三菱のフラッグシップモデルとして相応しく、内外装の車格感も従来に比べて格段に高まっている。ダイナミックシールドによるフロントフェイスもインパクト満点。インテリアの質感も高く装備も充実しており、オフロードで姿勢を把握しやすいよう水平基調とされている。

従来のPHEVには設定のなかった3列シート7人乗りが設定されたのもポイント。決して広くはないものの、3列シートバージョンの初期受注の販売比率は9割近くと、やはり待っていた人は少なくなかったようだ。

画像: 外部給電機能も備え、満充電、ガソリン満タンならエンジン発電も組み合わせると一般家庭で約12日分の電力供給が可能。

外部給電機能も備え、満充電、ガソリン満タンならエンジン発電も組み合わせると一般家庭で約12日分の電力供給が可能。

PHEVシステムも刷新され、フロントモーターは従来の60.0kWから85.0kW、リアモーターは同70.0kWから100.0kWへと大幅なパワーアップが図られた。さらに、駆動用バッテリーや燃料タンクの容量も増え、EVのみの航続距離は最大で87kmに達し、総航続距離も1000kmを超えた。さらに、外部給電可能な日数も12日分となっている。また、PHEVながら急速充電に対応している点も特筆できる。

これまでにも増してリニアで力強い加速はもちろん、高い車速域まで伸びやかなモータードライブ感が維持されて、より気持ちよく走れるようになったと実感する。新設のパワーモードの瞬発力ある発進加速もなかなかインパクトがある。

三菱独自の車両運動統合制御システム「S-AWC」のブレーキAYCに、新たにリアの左右輪間のトルク配分が加わったのもポイントのひとつ。もともとロックトゥロックが2.6回転とクイックなハンドリングを実現しているところ、ターマックモードを選ぶとさらに驚くほど俊敏になる。

4WDで名声を博した三菱車らしく、滑りやすい路面での走破性を高めるドライブモードも充実している。現時点で世に存在する中でも、これほど万能な電動車はない。

三菱 アウトランダーPHEV P 主要諸元

●全長×全幅×全高:4710×1860×1745mm
●ホイールベース:2705mm
●車両重量:2110kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:2359cc
●モーター最高出力:前85kW/後100kW
●モーター最大トルク:前255Nm/後195Nm
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・56L
●WLTCモード燃費:16.2km/L
●タイヤサイズ:255/45R20
●車両価格(税込):532万0700円

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