2022年5月14日(土)、JR大阪駅前のグランフロント大阪 うめきた広場で「EV&SDGsフェア2022 in OSAKA」が開催される。この会場に登場する車両を解説するコーナー、今回はスバルの「ソルテラ」をご紹介。

スバルらしい走破性の高さはBEVでも健在

スバルとトヨタの合同チームにより開発された、両ブランド初の量販BEVが、ついにお目見えした。

居住性を確保しつつ全面投影面積を小さくするため全高を1600mmと低めに抑えながらも、スバルの強い拘りにより210mmの地上高を確保して高い走破性を確保する。床下にはバッテリーを配置するため、板挟みでヘッドクリアランスは大きくはないが、「全席等価値」を掲げるBEV専用のプラットフォームを活かしたパッケージングで、全長のわりに2850mmと長いホイールベースにより、1mにも達する前後席間距離を実現している。

先進的かつ斬新なコクピットは、ステアリングホイールの奥にメーターを配したことで視線移動も小さく、低いダッシュパネルにより見晴らしもよい。

FWD車はフロントに150kWのモーターを、4WD車は前後にそれぞれ80kWのモーターを搭載し、リチウムイオンバッテリー容量はともに71.4kWh。0→100km/h加速タイムは7.7秒と8.4秒と公表されている。

画像: BEV専用に開発されたe-スバルグローバルプラットフォームは、高い操縦安定性とリニアなハンドリングを実現する。

BEV専用に開発されたe-スバルグローバルプラットフォームは、高い操縦安定性とリニアなハンドリングを実現する。

走りについては、いたって常識的で、スバルらしい操縦安定性の高さを感じさせる。中でも横滑り防止装置の完成度は舌を巻くほど秀逸。とくに4WDは緻密な駆動力とブレーキの制御により、4輪のグリップ力を最大限に引き出すとともに、滑りやすい路面であっても一定速度で安定して走行できる「X-MODE」も抜かりなく搭載している。

アクセルペダルをゆるめると減速度が増してなめらかに減速させる回生ブースト機能を採用し、パドルシフトにより回生の強さを任意に選べる。ダンパーや電動パワーステアリングの味付けが兄弟車のトヨタbZ4Xとは微妙に異なるが、ソルテラにはリアシートヒーターの設定があり、フロントシートヒーターの面積が広くされているなど一部の装備の選択肢なども差別化されている。また、bZ4Xはサブスクリプションのリース販売のみとなるのに対し、ソルテラは一般販売される。

スバル ソルテラ ET-HS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4690×1860×1650mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:2030kg
●モーター最高出力:前80kW、後80kW
●モーター最大トルク:前169Nm、後169Nm
●バッテリー総電力量:71.4kWh
●WLTCモード航続距離:487km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:235/50R20
●車両価格(税込):682万円

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