2022年4月28日、ポルシェAGは、4モデルの導入を予定しているヘリテージデザイン ストラテジーにおける2番目のモデルとして、「911スポーツクラシック」を世界限定1250台で販売すると発表した。

歴史的なデザインエレメントを再定義

911スポーツクラシックは、ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーによる1960〜1970年代のスタイルを再定義した特別な限定モデルだ。2009年にデビューしたタイプ997をベースにした従来型911スポーツクラシックは、1964〜1973年に渡って生産された初代911と、1972年に発表された911カレラRS2.7にインスパイアされたモデルだ。

画像: 911ターボのようなワイドボディと、伝説ともいえる911カレラRS2.7のダックテールスポイラー、そしてダブルバブルルーフを採用。

911ターボのようなワイドボディと、伝説ともいえる911カレラRS2.7のダックテールスポイラー、そしてダブルバブルルーフを採用。

ポルシェは、ヘリテージデザインストラテジーで4モデルのリリースを予定しており、このモデルは2番目となる。ちなみに、最初のモデルは2020年に発売された「911タルガ4S ヘリテージデザインエディション」で、1950年代および1960年代のデザインエレメントを採用したモデルだった。

911スポーツクラシックのハイライトは、911ターボのようなワイドボディと、伝説ともいえる911カレラRS2.7のダックテールスポイラー、そしてダブルバブルルーフだ。2009年にデビューしたタイプ997世代の初代911スポーツクラシックは、初期のポルシェ356でよく見られたファッショングレーにペイントされていた。

この特別色は初代スポーツクラシックで初めて採用された外装色だった。今回のスポーツクラシックではスポーツグレーの他に、ブラック、アゲートグレー、ゲンチアンブルーメタリックが用意されている。もちろんパーソナルなカラーでのペイントもオーダー可能。ボンネットからルーフ、リアスポイラーにかけてスポーツグレーでペイントされた2本のストライプが、911スポーツクラシックのキャラクターをより強調する。

インテリアでは、初期911の特長ともいえる千鳥格子が、ドアパネルやシート中央部分を彩っている。またアニリンレザーを使用したブラックとコニャックの2トーンレザーがエクステリアカラーとの上品なコントラストを生み出している。

画像: インテリアでは、初期911の特徴とも言える千鳥格子が、ドアパネルやシート中央部分を彩っている。

インテリアでは、初期911の特徴とも言える千鳥格子が、ドアパネルやシート中央部分を彩っている。

パワートレーンは、550psを発生する3.7Lツインターボの水平対向6気筒エンジンで、後輪のみを駆動する。この911スポーツクラシックは、マニュアルトランスミッション(MT)を搭載する現行911の中でもっともパワフルなモデルとなる。この7速MTにはシフトダウン時にエンジン回転数を調整する自動ブリッピング機能を採用している。標準装備のスポーツエグゾーストシステムは、スポーツクラシックにふさわしい、よりエモーショナルなサウンドのために専用に開発された。

サスペンションは911ターボおよびGTSシリーズをベースとして、911スポーツクラシックのハイパフォーマンスに合わせて最適化されている。標準装備のポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)はショックアブソーバーの硬さを状況に合わせて瞬時に調整する。車高を10mm下げるスポーツサスペンションも、PASMと同じく標準装備される。

この911スポーツクラシック、世界限定1250台のうち何台が日本に導入されるか、また車両価格はいくらになるのかは未定だが、前回の911タルガ4Sヘリテージデザインエディション同様、導入されることは間違いないと思われる。続報を楽しみに待とう。

画像: 911タルガ4Sヘリテージデザインエディション(写真右)と、911スポーツクラシック。

911タルガ4Sヘリテージデザインエディション(写真右)と、911スポーツクラシック。

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