クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ジープ コンパス リミテッドを紹介していこう。コンパスのこのボディカラー「エグゾティカレッドC/C(クリアコート)」は写真よりも実物の方が鮮烈に感じられる。街中でも相当に目立つ存在で派手だが、そんな点も含めて、とても気に入っている。(Motor Magazine 2018年7月号より)

オドメーターが1万kmに

MMコンパス号のオドメーター値がつい先日、1万kmを越えた。「だから?」と突っ込まれると弱いのだが、オドメーターやトリップメーターなどの数字がちょうどいい区切りになっていたり、すべてが揃ったり何らかの規則的に見える並びだったりすると、どこか嬉しく思えてしまうのだ。時には、安全な場所に駐めて記念撮影をしてしまうこともあるが、今回はまったく意識しておらず、気が付いたら越えていたという感じであり、長期テスト担当者としてやや後悔も残っている。

さて今回の走行距離は1761km。テストレポート1回ごとの距離は、時と場合によってだいぶ幅があったりするのだが、第1特集企画などの取材に随行する機材車としての出番が多く、カメラカーとしての活躍機会にも恵まれた。

画像: 周囲一面を濃霧が包みこむ山頂の駐車場にて。このときは、MMコンパス号と取材車勢で「チームレッド」を結成。

周囲一面を濃霧が包みこむ山頂の駐車場にて。このときは、MMコンパス号と取材車勢で「チームレッド」を結成。

サマータイヤに変えたら軽快でしっとりとしたフィーリングに

前回触れたように、MMコンパス号はエンジンオイル交換などのメンテナンスとサマータイヤへの交換を実施して、またその印象を新たにした感が強い。クルマとしての動きのレスポンスが上がり、より軽快でしっかりとしているフィーリングへと変化してくれたのだ。

スタッドレスタイヤならではの柔和な乗り心地に慣れていた身からすると、カッチリとしたテイストとなったことで、とくに高速道路やワインディング路を走行するような場面でより安心感が増してくれた印象である。

画像: MMコンパス号が装着するタイヤは、オンロード重視のブリヂストン製デューラーH/Pスポーツ、225/55R18 98H。

MMコンパス号が装着するタイヤは、オンロード重視のブリヂストン製デューラーH/Pスポーツ、225/55R18 98H。

MMコンパス号を走らせていると、SUVならではの運転視点の高さはやはりメリットが大きいと痛感する。前方がよく見えるので先の状況が把握しやすいのだ。このことによる心理的なメリットも大きくて、不要なイライラを生むことなく周囲の状況を安全に把握しやすいのだ。

さて先日、東京湾アクアラインを走行中に何気なくナビゲーションシステムのマップ表示を見て気が付いたのだが、海に当たる部分の地図に波模様が付いていることに驚いた。以前からこうした表示だったのかもしれないのだが、意識したことがなかっただけに、なかなかリアルなイメージが強く伝わってきてとてもいい感じと思えた。運転中だったゆえ、撮影はしていないのでそれはまた次回に。

■第6回/2018年4月24日~5月23日(6カ月目)のデータ
・オドメーター:1万0202km
・走行距離:1761km
・給油量:176.3L
・実燃費:10.0km/L

ジープ コンパス リミテッド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1490kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm(23.4kgm)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:9.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万円(当時)

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