2022年5月13日、トヨタはJPN TAXI(ジャパン タクシー)を一部改良して発売した。

より親しまれやすい日本のタクシーを目指して

JPN TAXIは、トヨタがそれまでのタクシー ベース用車両であるクラウンコンフォートに替わるモデルとして、2017年に発売した。

画像: JPN TAXI「匠」のインテリア(オプション装着車)。シートとシートベルト(リアシート)に抗菌仕様を採用。

JPN TAXI「匠」のインテリア(オプション装着車)。シートとシートベルト(リアシート)に抗菌仕様を採用。

ロンドンタクシーをコンパクトにしたような背の高い独特の2ボックス スタイルで、パワートレーンは1.5Lの直4 LPG(液化石油ガス)エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド。低床フラットフロアや左側スライドドアなどを採用し、車いすの人でも乗り降りしやすいように工夫されている。

JPN TAXIは、これまでにも何回か一部改良が施されているが、今回の主な改良内容は、新型コロナウイルスなどの感染拡大に対応するために、まず細菌の繁殖を抑制する効果がある抗菌仕様のシートとシートベルト(リアシート)を採用したこと。ちなみに、抗菌仕様は直接手が触れやすい部分への適用となる。なお、抗菌については、シート表皮・シートベルト片での試験による効果であり、実使用環境・実使用条件での結果ではない。

さらに、足の不自由な人や車いすの人の助手席への移乗をサポートする、アシストグリップを設定した。

画像: 使用時の助手席用アシストグリップ。使わないときはピラー側に収納される。

使用時の助手席用アシストグリップ。使わないときはピラー側に収納される。

今回、発表されている以外の内外装やパワースペックなどに変更はない。ラインナップと車両価格は、以下のとおり。

■トヨタ JPN TAXI

和(なごみ):333万8500円
匠(たくみ):356万4000円

ちなみに、JPN TAXIはタクシー用ベース車両ではあるが、個人の一般ユーザーでも購入は可能だ。ただし、ハイブリッドとはいえ燃料はLPG専用で、LPGガスステーションは個人向けに営業していないところもあるので、そのあたりは事前に調べておく必要があるだろう。

■トヨタ JPN TAXI 匠 主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×1695×1750mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1410kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1496cc
●最高出力:54kW(74ps)/4800rpm
●最大トルク:111Nm(11.3kgm)/2800−4400rpm
●モーター最高出力:45kW(61ps)
●モーター最大トルク:169Nm(17.2kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:LPG・52L
●WLTCモード燃費:16.8km/L
●タイヤサイズ:185/65R15
●車両価格(税込):356万4000円

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