磨かれた実用性、走行性能など、見どころたっぷりの6代目「ホンダ ステップワゴン」。中でも新スタイル「エアー」の設定は、大いに注目しておきたいポイントのひとつと言えるだろう。今どき流行りの「原点回帰」を謳いながらも、時代の空気をしっかり読んだ新しさまで盛り込んだエアーには、ステップワゴンならではのさまざまな「シン」機軸が感じられる。

オシャレな道具感を今ふうに究めたら、原点に回帰していた?

「シン」が、なかなか面白いらしい。ゴジラに始まりウルトラマンを経て仮面ライダーに至り・・・さて、果たして次はなにが来るのだろう。なんて思っていたら、ファミリーミニバンが来てしまった、ような気がする。かの巨匠とはまったく無関係なところで、なのだけれど。

画像: 一見シンプルだが、張りのあるボディパネルの造形は、見るからに豊かな包容力を感じさせるポイントとなっている。

一見シンプルだが、張りのあるボディパネルの造形は、見るからに豊かな包容力を感じさせるポイントとなっている。

佳き時代の魅力を現代ふうに蘇らせる「原点回帰」の流れは、主として昭和生まれの世代が歓喜するエンターテインメント大作に限った話ではない。プロダクツやカルチャーなど、さまざまなジャンルにあって、時代が激変するなか「本質的な魅力」を極めるために今一度、基本のキに還ってみようという動きが一般化している。

クルマもまたしかり。6代目となったホンダ新型ステップワゴンに初めて設定された「AIR(エアー)」のカタチは、まさに「シン・ステップワゴン」と題してもいい。

シンプルなお道具感と究極の空間効率を、てらいのない長方形から削り出したようなシルエットで物語る、という初代の志は確かに継承されている。一方で、単なる初代のそっくりさんではけっしてないところが、「シン」たるゆえんだ。

フロントマスクは厚みを増しながらも、キャビン部とのバランスが絶妙。サイド部の絞り込みもあって、見事な「小顔」感を演出している。

画像: ボンネットやフロントバンパー、ドアパネルのつなぎ目と、サイドまわりのアクセントラインの交錯は、ちょっとした現代アートのようにも見える。

ボンネットやフロントバンパー、ドアパネルのつなぎ目と、サイドまわりのアクセントラインの交錯は、ちょっとした現代アートのようにも見える。

興味深いのは、足元を飾るアルミホイールの強い存在感だ。上質なマシニング切削を施した16インチホイールは、クリアの色味が微妙に異なるものの、基本的なデザインは「Spada(スパーダ)」と共通している。シンプル&クリーンなファッションにあえて派手めのフットギアをワンポイントとして組み合わせるあたりは、今ふうコーデ感を主張しているようにも感じられる。

This article is a sponsored article by
''.