「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、MINI ジョン・クーパー・ワークスだ。

MINI ジョン・クーパー・ワークス(2011年:モデル追加)

MINIは来年(編集部註:2012年)からWRC(世界ラリー選手権)に本格参戦するなど、そのスポーツブランド イメージの向上に力を注いでいる。そんな中、トップグレードであるジョン・クーパー・ワークス(以下、JCW)に、富士スピードウェイ(以下、FSW)の本コースで試乗する機会を得た。

画像: オープンモデルのコンバーチブルにもホットモデルのJCWを設定するところがMINIらしい。走りっぷりはハッチバックに近い。

オープンモデルのコンバーチブルにもホットモデルのJCWを設定するところがMINIらしい。走りっぷりはハッチバックに近い。

MINI JCWは、2008年10月から日本に導入されているが(クラブマンとカブリオレは2009年6月に追加)、今回はその3モデルにFSWで試乗できるという機会を得た。公道上では存分に試すことのできない、MINI JCWのパフォーマンスを思い切り味わわせてくれるというわけだ。

まず、最初に乗ったのはワゴンモデルであるクラブマン JCW。ピットアウト後、6速MTを操作して徐々に加速し、コーナーを曲がってからアクセルを全開にしてみる。

するとどうだろう、クーパーSからさらにチューニングされて27psもパワーアップされている最高出力211psの1.6L 直4 DOHCターボエンジンは、想像以上に速い! これはやはり、「ジョン・クーパー・ワークス」の名に恥じないと、ワクワク感が増幅してくる。

さらにスピードをグングンと乗せていき、その後軽いブレーキングからAコーナー(高速の左コーナー)に入るが、ちょっとここで違和感を覚えた。MINIといえばゴーカート感覚でコーナーをクリアするというイメージだったのだが、このクルマは意外とアンダーステアが強いのだ。

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