2022年6月23日から26日にかけて、世界ラリー選手権(WRC)第6戦サファリラリー ケニアが首都ナイロビ近郊のナイバシャを起点に開催される。何が起きるかわからない過酷なラリーは、通常のイベントとは少し異なり、トラブルへの対応力、クレバーな戦い方も必要になってくる。

サファリはトラブル続出必至、速さ以上に耐久力が求められる

伝統的なアフリカンイベントであるサファリラリーは、かつてケニアを中心に東アフリカの国々を走行する壮大なスケールのイベントだった。ラリーの開催日数も走行距離も非常に長く、コースも完全には閉鎖されていない一般道を使用することもあり、他のWRCイベントとは大きく異なるスタイルを特徴としていた。

それもあってか、2002年大会以来開催が途絶えていたが、他のWRCイベントと同じフォーマットを採用して、昨年2021年、19年ぶりに復活。特殊性はかなり薄まったが、それでも場所によって路面が非常に荒れていたり、突然の大雨で路面が瞬時に泥状になるなど、依然として他のラリーと大きく異なるキャラクターを備えている。

画像: サファリラリー ケニアの路面はグラベル(未舗装路)で、場所によって非常に荒れていたり、泥状になっているところもある。

サファリラリー ケニアの路面はグラベル(未舗装路)で、場所によって非常に荒れていたり、泥状になっているところもある。

画像: サービスパークは昨年と同様、ケニアの首都ナイロビの北西約100kmに位置するナイバシャ湖畔に置かれる。

サービスパークは昨年と同様、ケニアの首都ナイロビの北西約100kmに位置するナイバシャ湖畔に置かれる。

ラリーの中心となるサービスパークは2021年と変わらず、首都ナイロビの北西約100kmに位置するナイバシャ湖畔に置かれ、22日水曜日午前中のシェイクダウンを経て、23日木曜日の午後ナイロビ中心部の「ケニヤッタ国際会議場」で行われるセレモニアルスタートでラリーは開幕する。

23日はセレモニアルスタートの後、すぐ近くのカサラニで4.84kmのスーパーSSが行われる。そして24日金曜日からアフリカの広大な大地での本格的な戦いが始まり、24日はナイバシャ湖の周辺で3本のステージを各2回走行。

25日の土曜日は、サービスパークの北側にあるエルメンテイタ湖の周辺で3本のステージを各2回走行。SS8/SS11「ソイサンブ」の距離が長くなり、エルメンテイタは昨年と進行方向が逆に設定されている。

そして最終日の26日(日曜日)は、ナイバシャ湖の南側で3本のステージを各2回走行。SS16の再走となる最終ステージのSS19「ヘルズゲート2」は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーにボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。

ステージは全部で19本、計363.44km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1223.77kmとなる。

This article is a sponsored article by
''.