2022年7月9日土曜日、 F1第11戦オーストリアGP「スプリント」がシュタイアマルク州シュピールベルグのレッドブルリンクで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップフィニッシュ、8ポイントを獲得した。2位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位は(カルロス・サインツ)。角田裕毅(アルファタウリ)は17位だった。

フェラーリ同士の争いで、フェルスタッペンにとって楽な展開に

2022年シーズンの「スプリント」は、金曜日の予選の結果をもとに、土曜日に行われる100km(25〜30分)の短距離レース。2021年に行われた「スプリント予選」は日曜の決勝レースのスターティンググリッドを決める意味合いが強かったが、今シーズンの「スプリント」は「もうひとつのレース」とも言えるもので、上位8位までに8-7-6-5-4-3-2-1という大きなポイントが与えられる。

その「スプリント」がオーストリアGPで行われ、後方スタートの4台をのぞくほぼ全車がミディアムタイヤをチョイスして始まった。「スプリント」ではタイヤ交換義務がないため、このタイヤ選択に注目が集まっていた。

画像: 「スプリント」はドライコンディションで、気温25-26度、路面温度33-37度とかなり涼しい環境の中で行われた。

「スプリント」はドライコンディションで、気温25-26度、路面温度33-37度とかなり涼しい環境の中で行われた。

スタートではポールポジションのフェルスタッペンが難なくトップをキープする一方で、2番手、3番手のフェラーリ同士が激しくポジションを奪い合う展開になっていく。

これで楽になったフェルスタッペンは後続とのリードを広げて悠々とポール・トゥ・ウインを飾り、エミリア・ロマーニャGPに続いて今季2回目となる「スプリント」を制した。

画像: ポールポジションから難なく「スプリント」を制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。

ポールポジションから難なく「スプリント」を制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。

トップ4は予選順位のままのフィニッシュとなったが、5位には13番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)が見事な追い上げで喰い込んでいる。なお、ファステストラップはルクレールがマークした(スプリントではポイントなし)。

タイヤを供給するピレリは「ミディアムタイヤはやや保守的な選択と思われましたが、上位はほぼすべてこのタイヤを選択して良好に機能しました。当然、今日のデータは明日に生かされ、おそらく決勝レースでの最速の戦略はミディアムからハードへの1ストップになるでしょう。ただし、タイトなコースでセーフティカーの可能性が高いため、そうなった場合は2ストップも考えられます。コンパウンド間のラップギャップは、ハードとミディアムの間で約0.3秒、ミディアムとソフトの間で0.4秒と推定されます。 また路面温度は今日とほぼ同じであると予想されます」と分析している。

画像: ピレリが公開したオーストリアGP土曜日の分析データ。

ピレリが公開したオーストリアGP土曜日の分析データ。

第11戦オーストリアGP決勝(71周)は、「スプリント」の結果をもとにしたスターティンググリッドで、7月10日日曜日日本時間22時(現地15時)に開始される。

2022年F1第11戦オーストリアGPスプリント 結果

1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 23周
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+1.675s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+5.6448s
4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +13.429s
5位 11 S.ペレス(レッドブル) +18.302s
6位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー) +31.032s
7位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) +34.539s
8位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +35.447s
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15位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル) +52.125s
17位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル) +54.556s

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