世界一のNEV(新エネルギー車)販売台数を誇る中国のBYD社による、日本乗用車市場への進出モデル第1弾の電気自動車(BEV)で、SUVの「ATTO 3(アットスリー)」に試乗しました。さっそくチャームポイントをチェックしていきます。

まず「BYD」ってなんの会社?

中国企業である「BYD」の存在を知っていたでしょうか。実は私、今まで詳しくは知りませんでした。しかし、すでに日本で電動バスや電動フォークリフトを展開しており、とくに電動バス分野では市場シェア7割を占めている会社なんです。ちなみにBYDの本社は中国4大都市のひとつ深セン市にあり、1995年に二次電池(充電池)事業で創業し、電池事業のノウハウを活かして自動車事業に参入したベンチャー企業です。また、2022年上半期(1〜6月)には、電気自動車の販売台数でテスラ社を抜いて「世界一」になったことでも知られています。

画像: 今回発表されたEV車たち。セダン「SEAL」、SUV「ATTO 3」、コンパクトハッチバック「DOLPHIN」

今回発表されたEV車たち。セダン「SEAL」、SUV「ATTO 3」、コンパクトハッチバック「DOLPHIN」

そんな同社が満を持して乗用車部門も日本進出のチャンスだ! ということで進出してきたわけです。イケイケな中国らしいチャレンジング精神はひとまず置いておいて、実際のクルマはどんな感じなのでしょうか。

中国製バッテリーは安全なの?

今回試乗した「ATTO 3」は、BYD(Build Your Dreams)社のSUVタイプの電気自動車で、同社の乗用車としてはじめて日本で販売される(2023年1月から販売開始)車両です。ただ、中国製の電気自動車ということで、気になってくるのはバッテリーの安全性ではないでしょうか。

画像: BYDが開発した「ブレードバッテリー」。電池メーカーとしての技術力で安全性を高めている。

BYDが開発した「ブレードバッテリー」。電池メーカーとしての技術力で安全性を高めている。

リチウムイオン電池で心配になる安全性においては、バッテリーパックを釘で貫通させるなど強い衝撃を与えても急激な化学反応しにくくすることで、発火・炎上させない技術を2021年に開発。この最新テクノロジーを投入した「リン酸鉄リチウムイオン電池」を搭載しています。

また、バッテリーセル自体をバッテリーパックの構成部品にすることで、電池・車体の強度向上に寄与する「ブレードバッテリー」として搭載され、電池の安全性をより高めています。製品の耐久性や安全性は保証内容にも現れ、バッテリー保証は8年・15万kmとしています。この数値、日産の8年・16万km保証と比較しても遜色ないほどで、BYDの自信を感じられます。

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