2018年に6世代目として日本へ導入されたフォルクスワーゲン ポロは、Bセグメントのベンチマークとして高い評価を獲得している。そのポロがマイナーチェンジした。新型はどのように進化したのだろうか。本誌執筆陣10人の評価を聞いてみた。(Motor Magazine2022年8月号より)

後日のロングドライブでその快適性を実感

やはり、ポロのボディサイズは、日本ではとても使いやすい。これはマイナーチェンジされた新型ポロに500km以上試乗した印象だ。とくに全幅1750mmは、年々クルマのボディサイズが拡大される中、今では貴重な存在と言えるのではないだろうか。

といって室内に狭さは感じられず、ラゲッジルームも含めパッケージングの巧さが感じられるモデルだ。 さて走りにも触れていきたい。ここでの印象はボディサイズとは逆になった。まず試乗会でRラインをテストドライブした。路面の綺麗なところはとても気持ちいい走りを味わわせてくれるのだが、少し荒れた路面に遭遇するとゴツゴツとした硬さが伝わってくる。

原因はタイヤかと思い確認すると17インチサイズを装着していたので、これが影響したのかなと、後日、16インチタイヤを装着したスタイルに改めて試乗、しかし、やはりこちらも路面の状況によっては、硬い、と思えるような乗り心地だった。「ポロってこんなに硬かったかな」と、今度は15インチタイヤを装着したポロ アクティブベーシックを試してみたくなったのである。

画像: ディスプレイの切り替えは、マルチファンクションステアリングホイール右のボタンで操作する。

ディスプレイの切り替えは、マルチファンクションステアリングホイール右のボタンで操作する。

試乗会では、Rラインを1時間半ほど限られたシチュエーションで運転しただけなので、外観や内装、エンジンパフォーマンスなどを中心にチェックし、マイナーチェンジによる進化部分を確認しただけにとどまり、どちらかというとその真価まで辿りつけなかった。ただし、後日試乗したスタイルは、高速道路、ワインディング路、市街地などを含め500km以上走ることができ、そこでは長距離移動時の快適性、 ADASの作動状況などを確認、走行レーン維持や先行車の追従機能、見切りのいい視界など、その優秀さを実感することができたのだ。

しかしここにも不満は残った。それは音声認識率である。タッチパネルに機能を集約するのは構わないが、それにともない音声で操作できることを増やしてほしいが、そんなときに日本語の認識率が悪いともうお手上げである。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

画像: Motor Magazine編集部 千葉知充。

Motor Magazine編集部 千葉知充。

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