モリタホールディングスの連結子会社であるモリタエコノスは、新型の強力吸引車「パワフルマスター(4トン車級)」の販売を開始したと発表した。

吸引力を向上しながら、低騒音化と操作性向上を実現

画像: 強力吸引車の作業イメージ。

強力吸引車の作業イメージ。

強力吸引車とは、下水道や側溝清掃などでの汚泥や、建設現場で発生する土砂などを、低騒音かつ強力な吸引力で深い場所から簡単に吸引し、運搬する「はたらくクルマ」だ。

強力吸引車を使用する建設現場や清掃現場では、労働力不足や長時間労働などの社会的課題を背景に、作業現場の生産性向上や労働環境改善、また急増する外国人労働者をはじめとした労働力の多様化への対応が、喫緊の課題として捉えられている。

モリタホールディングスの連結子会社であるモリタエコノスは、こうした課題を解決すべく、(1)吸引力向上、(2)低騒音化、(3)操作性向上を実現した新型強力吸引車「パワフルマスター」を開発して販売を開始した。

画像: 撮影車のベース車は、日野の中型トラック「レンジャー」のようだ。

撮影車のベース車は、日野の中型トラック「レンジャー」のようだ。

その特長としては、以下のようなものがある。

(1)吸引力向上
独自設計の高効率排気サイクロンの採用および吸排気経路の最適化で、作業時の吸引風量を約16%(従来品比)改善させ、吸引力の向上を図った。
(2)低騒音化
吸排気経路の最適化および集塵装置の構造変更により、アイドリング時および作業時の騒音を約5dB(従来品比)低減した。
(3)操作性向上
多機能かつ操作が簡単な液晶マルチモニターや、ピクトグラムを活用したユニバーサルデザインを採用。電子制御スロットルに、ワンタッチで設定した回転数を呼び出せるプリセットスイッチを追加した。

この「パワフルマスター」の販売価格は、標準仕様で2180万円(税抜き)から。初年度の販売目標は30台となっている。

画像: 吸引したものを排出するときは、ダンプ式にタンクを後傾させる。

吸引したものを排出するときは、ダンプ式にタンクを後傾させる。

■モリタエコノス パワフルマスター 主要諸元

●全長:6060〜6245mm
●全幅:2180〜2200mm
●全高:2680〜2720mm
●車両総重量:約7970kg
●タンク総容量:2.7〜2.8立方メートル
●最大積載量:2100〜2200kg
●ポンプ形状:ルーツブロア
●理論風量:毎分50立方メートル
●最高真空度:−0.093MPa
●排出方式:ダンプ式
●ダンプ角度:約50度
(ベースシャシや仕様によって、諸元は異なる)

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