2022年8月11日、三菱自動車工業(以下、三菱)は2022年8月11日(木)から21日(日)にインドネシアのジャカルタで開催される第29回 ガイキンド インドネシア国際オートショー2022で、クロスオーバーMPVの「エクスパンダー クロス」の大幅改良モデルを発表して、インドネシアでの販売を開始した。

よりSUVらしく力強さを増したフロントマスク

エクスパンダー クロスは、クロスオーバーMPVのエクスパンダーをベースに、SUVらしい力強さと高い走行性能、快適な乗り心地を実現したシリーズの最上位モデルだ。2019年にインドネシアで発売後、アセアン、中東、南アジア、アフリカと販売市場を拡大し、2017年に販売を開始したエクスパンダーとあわせると、2022年7月末までに累計販売台数は47万台以上を誇り、2021年度は11万台以上と、三菱の車種では3番目の販売実績を誇っている。

画像: フロントマスクなど前後のデザインが一新されたエクスパンダー クロス。

フロントマスクなど前後のデザインが一新されたエクスパンダー クロス。

大幅改良されたエクスパンダー クロスは、前後のデザインを一新してさらにSUVらしく力強いスタイリングを実現した。フロントではデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、台形モチーフの大型グリルとガードバー形状のバンパーを組み合わせ、SUVらしい力強さを与えた。ヘッドライトはワイド感を強調する特徴的なTシェイプデザインを採用し、従来はヘッドライトユニットの下に配置していたターンランプを上部のポジションランプに組み込み、被視認性を高めた。また、前後合わせて95mm延長したオーバーハングと厚みを増したエンジンフードで、ダイナミックさと安定感を増したプロポーションとしている。

リアではテールゲートをより立体的な形状とし、分割線を減らして質感を高めた。水平基調のTシェイプ テールランプによりワイドで安定感のあるデザインとし、従来のテールランプとバックランプに加えて、ストップランプもLED式として、夜間の後方からの被視認性を向上させている。

インテリアでは、室内の広がりを強調して走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「ホリゾンタル アクシス」コンセプトのインストルメントパネルに、大径4本スポークステアリングを新採用し、高級感を演出した。メーターには直感的に使いやすい8インチカラー液晶も採用し、先進的な室内空間としている。

画像: SUVらしいスタイルだが、3列7人乗り人乗りのクロスオーバーMPVだ。

SUVらしいスタイルだが、3列7人乗り人乗りのクロスオーバーMPVだ。

また、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるAYC(アクティブ ヨーコントロール)を新採用。ハンドル角、ヨーレイト、横G・前後G、ブレーキ圧、車輪速などの情報から、ドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、運転操作に忠実な車両挙動となるよう、ブレーキ制御による前左右輪間のトルクベクタリングを行う。滑りやすい路面での旋回時にはコーナー内側の前輪にブレーキをかけるAYCの制御によってアンダーステアを抑制し、ドライバーが意図した通りの軌道に近づけることができる。ABS(アンチロックブレーキシステム)とASC(アクティブスタビリティコントロール)と協調し、さまざまな天候や路面で安全・安心で快適な運転をサポートする。

パワートレーンは1.5Lのガソリンエンジンで、トランスミッションは4速ATと5速MTを設定。インテリアでは2-3-2の3列7人乗りシートを採用しており、2列目と3列目は分割可倒式だ。生産はインドネシア西ジャワ州ブカシ県にあるミツビシ モータース クラマ ユダ インドネシアで行われ、アセアン地域を中心に順次展開していく予定だ。

画像: AYC(アクティブヨーコントロール)などの採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させた。

AYC(アクティブヨーコントロール)などの採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させた。

このエクスパンダー クロス、全長4.5mあまりのコンパクトなサイズでミニバンとSUVのイイトコ取りをしたスタイルは、日本に導入すると面白い存在になりそうだが、日本では3列シートにヒンジ式ドアでは使い勝手の問題などもあり、現在のところ三菱では導入の予定はないようだ。

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