2022年8月10日から、ホンダとトヨタはそれぞれの公式HP上で、両社がタッグを組むプロジェクト「SF NEXT50」に関する詳細情報を、それぞれの立場から発信している。「Honda Strories」と「トヨタイムズ」、それぞれの主義主張をじっくり見比べてみて欲しい。

ホンダ版とトヨタ版、それぞれに見どころ満載

ホンダとトヨタが異例のコラボレーションを組むプロジェクトの名前は「SUPER FORMULANEXT50(スーパーフォーミュラ・ネクストゴー/以下、SF NEXT50)」。きっかけは、自動車レースの未来に対する危機感だったという。

画像: ホンダ版とトヨタ版、それぞれに見どころ満載

だがそこには、単なるエンターテインメントとしてのレースの未来だけではなく、クルマそのものの未来にまつわる新しい技術開発への取組みも深く関わっているようだ。今回、両社はそれぞれのオウンドメディアで、改革の「現在地」をインタビューやレポートの形式で、詳しく紹介している。

■ホンダ版「Honda Stories」── ライバルと挑むカーボンニュートラル

HondaとTOYOTAに手を組ませた「強烈な危機感」とは・・・というサブタイトルは、なかなかに刺激的だ。まず公開された前編は、ホンダとトヨタからの出向で、SF NEXT50の最前線で取り組むふたりのキーパーソンによるインタビューで構成されている。

【Honda Stories 目次】
・レース消滅の危機感から始まった「SF NEXT50」
・50年後もレースを続けるためのカーボンニュートラル
・HondaとTOYOTAのシナジーが、モータースポーツの明日を作る

■トヨタ版「トヨタイムズ」──Honda ×TOYOTA 危機感が生んだ異例のタッグ

トヨタイムズのサブタイトルは、「レース改革に注がれる"クルマ好き"たちの情熱」。これだけではレースオンリーの改革記事かと追われるかもしれないが、根本にあるのはクルマ好きであることそのものを、もっと魅力的にするためのさまざまな課題や挑戦について語られている。

【トヨタイムズ 目次】
・かすんでいた「国内最高峰」
・改革を生んだある事件
・SF NEXT50、始動
・公開で行われる未来へのテスト
・レースであり得ない開発風景
・組織の一員になって強くした危機感
・レースの新しい楽しみ方
・未来へ続く“クルマ好き”たちの挑戦

環境対応と同時に、エンターテインメントとしてグレードアップ

重要なのはSF NEXT50が、レースを「モビリティとエンターテインメントの技術開発の実験場」と位置づけ、さまざまなプロジェクトを積極的に動かしていることに尽きる。たとえば来季投入が予定されている次世代フォーミュラカーについては、ふたつの取組みを中心に開発が進められているという。

画像: 環境対応と同時に、エンターテインメントとしてグレードアップ

ひとつは、カーボンニュートラルの実現に向けた「素材」「タイヤ」「燃料」の実験。そしてもうひとつは、ライバーの力が最大限引き出せるエアロダイナミクス(空力)の改善。サスティナブルに、しかも楽しく、クルマという存在が生き残るための策を、スーパーフォーミュラというレースシーンで模索しているわけだ。

トヨタイムズの中で、ホンダのテストドライバーを務める塚越広大選手が、こんなコメントを残している。

「今までは、クルマを速くし、レースに勝つための開発に携わってきた。でも、環境への対応や、レースをおもしろくするといった“速さ以外の開発”に関わるのは初めて。モータースポーツが大好きで、一生懸命走ってきたレース人生の中で、未来のために役立てる場面が増えてきたのはとてもうれしい。走る意味が変わってきた」

This article is a sponsored article by
''.