日本の職人技がとことん注ぎ込まれたインテリアトリムとフロアマット
ラグジュアリーSUV「BMW X7」に、このほど日本限定の「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダーサービス」が導入されることとなった。

2トーンのボディカラーは「7シリーズ」のみの設定だったが、今回「X7」にも採用。世界初の試みだ。
このサービスは、ドイツBMW本社が保有する生産工場において生産されたBMW X7の内外装の一部に、ブランドストア「FREUDE by BMW(フロイデ・バイ・ビーエムダブリュー)」の専属のプロダクトジーニアスが関与の上、カスタムモデルを創り出すというものだ。
2025年2月には日本の伝統工芸が惜しみなく施された日本オリジナル コンセプトモデル「BMW X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」が発表され、5月には漆黒の日本限定100台の「BMW X7 BLACK-α(ブラックアルファ)」の販売開始、そして今回の「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダーサービス」導入の運びとなった。
「BMW X7 NISHIKI LOUNGEカスタムオーダーサービス」のメニューは、「X7」世界初採用となる2トーンボディカラーと西陣織の箔装飾技法を用いた芸術性の高いインテリアトリム、天然素材(ウール)を用いたハンドメイドのフロアマットの3本柱となる。
2トーンボディカラーはコーチライン付きで、カタログ設定およびBMW Individual Special Paintのボディカラーと、上部ブラックサファイア、オキサイドグレー、スペースシルバーとの組み合わせが可能となる。塗装はBMWジャパンの新車整備センターで行ない、新車と同等の保証が受けられる。
西陣織の箔装飾技法を用いたインテリアトリムは、京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業した「楽芸工房」が担う。伝統的な12の紋様や技法を用いたパターンをベースに、ユーザーが望む色調で世界で唯一のインテリアトリムを提供してくれる。
フロアマットは、「川島織物セルコン」の手になる。同社のラグコレクション「KOTOSOME」の4テクスチャーに加え、「Red Dot Design Award 2025」を受賞した「ZEN GARDEN」のデザインパターンをベースにオリジナルカラーボンテン(全455色)からユーザーが選択し、「ハンドタフト」という手仕事による打ち込み技法で生み出される。自然素材(ウール)でありながら密度が高く、色鮮やかで上質な風合いの専用フロアマットが出来上がるという。
なんとも贅沢なメニューだが、気になる価格は550万円(税込)。もちろん、この価格は追加架装サービスだけのもので車両価格とは別だ。