ついに新型パナメーラが日本上陸、さっそくその最強版「パナメーラ ターボ」に石川芳雄氏が試乗した。

911との強い関連性を感じさせる新しいデザイン

画像: 911との強い関連性を感じさせる新しいデザイン

3月に開催されたジュネーブオートサロンでステーションワゴン版のスポーツツーリスモも発表されているが、なんといっても注目は日本上陸が始まった新型パナメーラの走りがどうかだろう。

パワープラントは、標準仕様の330ps 3L V6ターボと、「S」用の440ps 2.9L V6ツインターボに加えて、330ps仕様とモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドも存在する。また「ターボ」には550psの4L V8ツインターボが搭載され、さらにターボ S Eハイブリッドもデビューしている。駆動は4WDが中心で、ベースモデルにはFRも用意される。さらにボディも、標準とストレッチ版のエグゼクティブから選べる。これらの組み合わせとなる新型パナメーラのモデル展開はかなり豊富だが、その中から、今回は標準ボディで最も高性能とされるパナメーラ ターボに試乗してみた。

画像: パナメーラ ターボはバンク内にターボをふたつ備える4L V8ツインターボを搭載。550psのパワーを誇る。

パナメーラ ターボはバンク内にターボをふたつ備える4L V8ツインターボを搭載。550psのパワーを誇る。

新型パナメーラでまず魅力的なのはそのスタイリングだ。丸みを帯びたテールエンドが精悍さを削いでいた印象もあった先代に対して、新型はルーフライン後端がさらに低くなり、デザインも911と強い関連性を感じさせるものとなった。一定の速度域に達すると出現(マニュアル操作も可)するリアスポイラーは、ボディパネルの一部が迫り上がった後に左右に分割して広がり、中央を下から出てきたパネルが埋めるという、3分割式の凝ったシステムとなっている。

画像: ボディ内に収まるリアスポイラーは必要に応じて羽を広げるように展開して大きなダウンフォースを得る。

ボディ内に収まるリアスポイラーは必要に応じて羽を広げるように展開して大きなダウンフォースを得る。

スポーツカーらしいソリッド感と不思議なほど高いコンフォート性

ボディサイズは全長とホイールベースが約30mm拡大されているが、全高と全幅はほぼ従来並み。ただ、フロントのオーバーハングが短縮され、逆にリアオーバーハングが延長されたため、プロポーションはより伸びやかになった。

画像: よりダイナミックなプロポーションに進化。911との共通性を強く感じさせながら、堂々とした風格も漂わせる。

よりダイナミックなプロポーションに進化。911との共通性を強く感じさせながら、堂々とした風格も漂わせる。

室内は前後を貫くフロアコンソールで左右をセパレートした4シーター。しかしスポーツクーペの2+2的なパッケージとは異なるのが、4ドアを備えるパナメーラならではのポイントだ。着座位置は低いが、後席にもしっかりした余裕のあるスペースが確保され、ホールドの良いシート形状とあいまって、寛げる空間となっている。

画像: スポーツカーとラグジュアリーサルーンの要素を併せ持つ特別な空間。独立した4座が用意されている。

スポーツカーとラグジュアリーサルーンの要素を併せ持つ特別な空間。独立した4座が用意されている。

コクピットのイメージも大きく変わった。センターのタコメーターのみがアナログ式で、それ以外を液晶表示としたメーターパネルがまず印象的。操作系はインパネ中央に据え付けられた12.3インチのタッチスクリーン「ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)」と、シフトレバー周辺のタッチパネルに集約され、スイッチ類が大幅に整理された。ただし階層化が進んでいる上にブラインドタッチもしにくいため、操作には一定の習熟が必要だ。

画像: インテリアデザインも一新。大型ディスプレイやタッチパネルが配され、直感的に操作することができるようになった。

インテリアデザインも一新。大型ディスプレイやタッチパネルが配され、直感的に操作することができるようになった。

さて、ポルシェが新開発した縦置きエンジン用大型プラットホームMSBの乗り味はどうか。ひと言で表すなら、スポーツカーらしいソリッド感が存分に味わえるのに、不思議なほどにコンフォート性能も高いというものだった。


550ps/770Nmという高性能ユニットをスポーツモードで解放すると、仰反るばかりの強烈な加速が訪れるが、もちろん車体はミシリとも言わない。4WDのため駆動力は確実に路面に伝わり、振動や突き上げもほとんど感じさせないように完璧に調整されている。

画像: スポーツカーらしいソリッド感と不思議なほど高いコンフォート性

さすがにスポーツ+モードではハードな面も出て来るものの、ノーマルモードの乗り心地はマイルドで快適。21インチタイヤを履きつつ静粛性も非常に高いのは、エアボリュームを60%増加させた3チャンバー式エアサスペンションの効能によるところも大きいに違いない。
(文:石川芳雄/写真:永元秀和)

主要諸元 <パナメーラ ターボ> 全長×全幅×全高=5050×1950×1425mm ホイールベース=2950mm エンジン=V8DOHCツインターボ 3996cc 最高出力=404kW(550ps)/5750-6000rpm 最大トルク=770 Nm/1960-4500rpm エンジン最高回転数=6800rpm トランスミッション=8速DCT(PDK) 駆動方式=4WDタイヤサイズ=前275/40ZR20 後315/35ZR20 車両価格=23,270,000円

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