マツダのグローバル販売の4分の1を占めるCX-5は2016年12月に2世代目へとフルモデルチェンジ、走る歓びを進化させ、安全・運転支援システムの採用などマツダの持つデザインと技術がすべて進化している。文:千葉知充(Motor Magazine)/写真:永元秀和
画像: CX-5 XD L パッケージ

CX-5 XD L パッケージ

初日の名古屋駅から石川県和倉温泉までの試乗を終えてひと息いれ、晩ご飯を食べていたときである。隣に座るカメラマンから「明日はクルマで帰らないか?」と思いがけない申し出があった。「冗談じゃない、ここから東京までは500km近くある。飛行機の方が楽だ。どうせ運転するのはオレだし(心の声)」

するとそんな声が聞こえたのか、「オレも運転するし……」とカメラマン。ここまで大先輩に言われてしまっては反対するわけにもいかず、かといって即答するのも控え、30分だけ考えさせてください、と言って食事に集中したのだ。

画像: 石川県立歴史博物館/加賀本多博物館。旧陸軍兵器庫の赤レンガ棟を再生した建物は国の重要文化財。クルマとの一体感を実現するコクピット。無理のない姿勢で運転できる。

石川県立歴史博物館/加賀本多博物館。旧陸軍兵器庫の赤レンガ棟を再生した建物は国の重要文化財。クルマとの一体感を実現するコクピット。無理のない姿勢で運転できる。

ちなみに1日目は、名古屋から観光地を巡り和倉温泉を目指し宿泊(走行距離は約320km)、2日目は、和倉温泉から小松空港まで約100kmの2日間約420kmのロングドライブを楽しんで解散、というのが正規のルートである。

この企画は、「ロングドライブを楽しむ大人の休日」というタイトルでマツダが企画したものだ。テーマは「日本の美と歴史を感じる旅」飛騨&金沢、そしてイメージは「夫婦で日本の美しい風景や街並みを巡りながら、歴史を感じる旅」にカメラマンと私のオトコ二人で参加した。

画像: 国の重要文化財も含め、旧い街並みが残っている一本杉通り。CX-5の背景は鳥居醤油店(石川県七尾市一本杉町29)。

国の重要文化財も含め、旧い街並みが残っている一本杉通り。CX-5の背景は鳥居醤油店(石川県七尾市一本杉町29)。

Motor Magazine誌は、早朝に出かけ陽が沈むまで取材・撮影、編集部に戻ってみたら5〜600km走っていた、なんてことがザラだから、これぐらいのロングドライブは楽勝である。
ちょっと走り足りなくなるかもしれない、とも思っていた。だって試乗車はCX-5だから。その実力は、試乗会ですでに体験済みである。

事実、1日目に300km以上走ったけど、ほとんど疲れを感じていない。さらに和倉温泉の湯がすっかりリフレッシュさせてくれたので、元気があり余っている。翌日走るのは100kmぐらいなので、物足りないと感じるだろうと思っていたところだ。そんな時に急遽、前出の申し出。美味しい食事に満足した私は、和倉温泉から東京・新橋の編集部までの約500kmの自走を決意したのである。2日間合計約800kmだ。

さて、文字どおりロングドライブとなったが、これは吉とでるのか凶とでるのか。それは帰京したときにわかることであった。そうそう帰社後は早々に会議もあるので体力も残しておかなければならない。

自然な制御で安心感も高く疲労の軽減に貢献している

2日目は朝、和倉温泉を出発し、能登島大橋や七尾の一本杉通りにある鳥居醤油店に立ち寄った。この一本杉通りには5件の国登録有形文化財に指定された建物があり、それぞれの時代の面影を残す貴重な建物が現在も商店や住まいとなっている。

鳥居醤油店は、明治41年に建設された土蔵作りで国登録の有形文化財で、情緒ある古い建物は写欲がとても湧く場所だった。撮影許可をもらうべく店内で声をかけると女将さんが出てきて快諾してくれた。さらに冬のれんまで出してきてくれたのである。お土産に、珠洲産大豆、中能登産小麦を木樽で2年間熟成した天然仕込みの濃口醤油を買ったが、これは刺身にとてもよく合った。

画像: 鳥居醤油店(☎0767-52-0368)。醤油の他、三河みりん、京都山田のごま油、能登の天然塩なども販売している。

鳥居醤油店(☎0767-52-0368)。醤油の他、三河みりん、京都山田のごま油、能登の天然塩なども販売している。

さて七尾を後にして北陸自動車道に乗り、首都高速霞ヶ関出口を目指した。そのルートはほぼ高速道路ということもあり、ここでは全車速追従機能付マツダレーダークルーズコントロール(MRCC)、つまりアダプティブクルーズコントロールを使用して走った。さらにハンドルをアシストして逸脱回避を支援するレーンキープアシストシステム(LAS)や車線逸脱警告システム、レーンデパーチャーウォーニングシステム(LDWS)もフル動員した。

実は、今回のロングドライブで疲労軽減に意外と効果があるなと感じたのが、フロントガラスに交通標識や現在の速度、MRCCの設定速度などを表示できるアクティブドライビングディスプレイ、つまりヘッドアップディスプレイだ。もちろん、安全にも相当な貢献度だろう。

画像: フロントガラスにルート案内、速度、交通標識、ACCの状態など多彩な情報を表示するヘッドアップディスプレイ

フロントガラスにルート案内、速度、交通標識、ACCの状態など多彩な情報を表示するヘッドアップディスプレイ

帰路は、高速道路のほとんどを法定速度にMRCCを設定して、前車に付いて行った。しかしそんな状態でも、車間距離、加減速などが自然かどうかで疲れ方が変わってくるものだ。それは同乗者も同じだろう。不自然な加速や減速、車線変更は疲れ方に影響してくるのである。

画像: 「ひがし茶屋街」、「主計町茶屋街」、そしてこの「にし茶屋街」と金沢には3つの茶屋街がある。歴史ある金沢らしい風景である。

「ひがし茶屋街」、「主計町茶屋街」、そしてこの「にし茶屋街」と金沢には3つの茶屋街がある。歴史ある金沢らしい風景である。

その点、CX-5はとても自然で、緊張を強いられることもなく、楽に、いや楽しく走ることができた。えっ、会議で寝なかったかって? CX-5のお陰でまったく眠くならなかったことを最後に付け加えておく。

CX-5 XD L パッケージの主要諸元
●Engine=型式:SH-VPTS 種類:直4DOHCディーゼルターボ 総排気量:2188cc
ボア×ストローク:86.0×94.2mm 圧縮比:14.0 最高出力:129(175)kW(ps)/4500rpm 最大トルク:420(42.8)Nm(kgm)/2000rpm 燃料・タンク容量:軽油・58L JC08モード燃費:18.0km/L CO₂排出量:144g/km
●Dimension&Weight=全長×全幅×全高:4545×1840×1690mm ホイールベース::2700 mm トレッド前/後:1600 mm/1620mm 最小回転半径:5.5m 車両重量:1600kg トランクルーム容量:505L
●Chassis=駆動方式:FF トランスミッション:6速AT 変速比1/2/3/4/5/6/R: 3.487/1.992/1.449/1.000/0.707/0.600/3.990 最終減速比:4.090 ステアリング形式:ラック&ピニオン サスペンション形式:前ストラット後マルチリンク ブレーキ:前Vディスク /後ディスク タイヤサイズ:225/55R19
●Price=車両価格:3,299,400円

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