漫画家、六田 登先生の名作コミックが「F」。1986年から1992年までビックコミックスピリッツに連載していた、モータースポーツを題材にしたこの漫画を覚えている人は多いのではないだろうか。そんな「F」が、ファンブックとなって発売された。さて、どのような内容なのだろうか?
画像: (C)六田 登

(C)六田 登

「F」の世界が現代に蘇った

ボクは子どものころ、「ダッシュ勝平」のアニメを観て育った世代。そんなボクがちょうど運転免許を取得したころ、週刊「スピリッツ」で連載していたモータースポーツ漫画が「F」だ。

そのころは第2期ホンダF1全盛期。プロストやセナ、マンセル、中嶋 悟などの活躍もあり、日本では空前のF1ブームだった。

そんな時代に、週一の月曜、ワクワクしながらスピリッツを開いて最初に読んでいたのが「F」。テレビアニメ化もされていた。

そんなモータースポーツコミックの傑作「F」が、ファンブックになって登場した。その内容をお伝えしよう。

Fファンブック A4変型ワイド版・オールカラー164ページ 11月29日発売 定価 1463円+税。

「なんぴとたりともオラの前は走らせねェッ!」

六田登アートギャラリー

まずは六田先生のオリジナル原画が掲載されている。連載当時、人気作品であったため4色フルカラーページも多かったが、赤と黒のいわゆる2色ページでもたびたび掲載されたという。

画像: 軍馬のライバル、ジーザス・クライスト。未来を予知できるこのドライバーの原画も収録する。(C)六田 登

軍馬のライバル、ジーザス・クライスト。未来を予知できるこのドライバーの原画も収録する。(C)六田 登

登場キャラ人物辞典

主人公の赤木軍馬をはじめ、その父である総一郎、幼なじみでメカニックの大石タモツ、ユキ、純子、サコの女性陣、そしてライバルドライバーの人物辞典も掲載。「F」はレースシーンだけでなく、さまざまな人物が織りなす人間模様が人気だった。

画像: メカニック、大石タモツ。彼が後に「イルカペイント」を開発する。(C)六田 登

メカニック、大石タモツ。彼が後に「イルカペイント」を開発する。(C)六田 登

六田登ロングインタビュー

「F」の生みの親、六田先生のインタビューも掲載。六田先生から見た登場人物の真実や、先生自身の人物像もわかる。

画像: 仕事場での六田先生。

仕事場での六田先生。

FJからF1までレース規格解説

主人公の赤木軍馬が参戦したフォーミュラレース、FJ/F3/F3000そしてF1のレース規格を当時の写真とともに解説。F3のマカオGP、F1のモナコGPはより詳しく載っている。

画像: F3のワンシーン。(C)六田 登

F3のワンシーン。(C)六田 登

赤木軍馬全戦績

44戦18勝、という赤木軍馬の全戦績。全44戦をすべて解説する。

公道モデルカラーアルバム

懐かしのKP6型スターレットやアルピナC1、シボレー・カマロなど「F」に登場した市販車を紹介。

「マカオグランプリ編」生原稿

軍馬「初の世界戦」であるマカオグランプリ編。エスケープゾーンのない市街地コース、その優勝シーンを生原稿で紹介する。

画像: マカオGP編の生原稿を収録する。(C)六田 登

マカオGP編の生原稿を収録する。(C)六田 登

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