「F」の世界が現代に蘇った
ボクは子どものころ、「ダッシュ勝平」のアニメを観て育った世代。そんなボクがちょうど運転免許を取得したころ、週刊「スピリッツ」で連載していたモータースポーツ漫画が「F」だ。
そのころは第2期ホンダF1全盛期。プロストやセナ、マンセル、中嶋 悟などの活躍もあり、日本では空前のF1ブームだった。
そんな時代に、週一の月曜、ワクワクしながらスピリッツを開いて最初に読んでいたのが「F」。テレビアニメ化もされていた。
そんなモータースポーツコミックの傑作「F」が、ファンブックになって登場した。その内容をお伝えしよう。
Fファンブック A4変型ワイド版・オールカラー164ページ 11月29日発売 定価 1463円+税。
「なんぴとたりともオラの前は走らせねェッ!」
六田登アートギャラリー
まずは六田先生のオリジナル原画が掲載されている。連載当時、人気作品であったため4色フルカラーページも多かったが、赤と黒のいわゆる2色ページでもたびたび掲載されたという。
登場キャラ人物辞典
主人公の赤木軍馬をはじめ、その父である総一郎、幼なじみでメカニックの大石タモツ、ユキ、純子、サコの女性陣、そしてライバルドライバーの人物辞典も掲載。「F」はレースシーンだけでなく、さまざまな人物が織りなす人間模様が人気だった。
六田登ロングインタビュー
「F」の生みの親、六田先生のインタビューも掲載。六田先生から見た登場人物の真実や、先生自身の人物像もわかる。
FJからF1までレース規格解説
主人公の赤木軍馬が参戦したフォーミュラレース、FJ/F3/F3000そしてF1のレース規格を当時の写真とともに解説。F3のマカオGP、F1のモナコGPはより詳しく載っている。
赤木軍馬全戦績
44戦18勝、という赤木軍馬の全戦績。全44戦をすべて解説する。
公道モデルカラーアルバム
懐かしのKP6型スターレットやアルピナC1、シボレー・カマロなど「F」に登場した市販車を紹介。
「マカオグランプリ編」生原稿
軍馬「初の世界戦」であるマカオグランプリ編。エスケープゾーンのない市街地コース、その優勝シーンを生原稿で紹介する。