シルク・ドゥ・ソレイユが生み出す世界は、極限のアクロバットだとか、超ド級の大道芸といった言葉では語りつくせない、異次元のエンターテインメントを我々に与えてくれる。
日本公演が始まった『ダイハツ キュリオス』しかりだ。
キュリオスの世界は11時11分から始まる
この魅力をどう形容するのが相応しいのか、考え込んでしまう。
シルク・ドゥ・ソレイユが生み出す世界は、極限のアクロバットだとか、超ド級の大道芸といった言葉では語りつくせない、異次元のエンターテインメントを我々に与えてくれる。
1992年の「ファシナシオン」以来、日本で14作品目の公演となる「ダイハツ キュリオス」。シルク・ドゥ・ソレイユ創設30周年を記念して制作された特別な舞台だ。
ちなみに、「キュリオス」とは好奇心、骨董品という意味を持つ言葉という。
欧米では、1が並ぶ11時11分に「Make a wish!」とつぶやくと、願いが叶うという。
産業革命の時代を彷彿させながら、近未来を感じさせる舞台の中で、主人公のシ―カーが集めた骨董のコレクションで作った機械たちが、舞台後方の時計が11時11分になった時に命が吹き込まれ、物語が始まる。
力持ちの男と磁器の顔を持つ女性が繰り広げる空中ブランコ「ロシアン・クレードル」、深海生物をイメージした人間ピラミッド「コントーション」、人間離れしたバランス感覚をみせてくれる「ローラ・ボーラ」、二つのヨーヨーを巧みに回転させる「ヨーヨー」・・・・そのほか多彩な演目が、観客に時の経つのを忘れさせてくれる。
■公演スケジュール
【東京公演・お台場ビッグトップ】
2018年2月7日(水) ~ 7月8日(日)
【2018年7月26日・中之島ビッグトップ】
2018年7月26日(木)~10月29日(月)
【名古屋公演・名古屋ビッグトップ】
2018年11月22日(木)~2019年1月27日(日)
【福岡公演・福岡ビッグトップ】
2019年2月15日(金)~2019年3月31日(日)
【仙台公演・仙台ビッグトップ】
2019年4月~
写真:玉井 充