初代ソアラってどんなクルマ?
「スーパーグランツーリスモ」というサブキャッチのついた2ドアクーペが初代ソアラだ。トヨタとして初めて手がけた高級パーソナルカーで、前年1980年に開催された大阪国際モーターショーで「EX-8」の名称で参考出品されたものの市販モデル。
トヨタとしては開発に非常に力の入ったモデルで、GTのなかのGTを目指し「今までの技術を超えた最高級スペシャリティカー」を開発テーマとして、先進技術の総力を結集した。
エンジンは2.8Lと2Lの2種類。両エンジンとも6気筒で高性能。当時ライバルだった初代・日産レパードに対して圧倒的な人気を誇った。
当時としては最新のエレクトリック技術も採用。デジタルスピードメーター/マイコン式オートエアコンなど未来感も満載。
それに加え、2ウェイオーバードライブつき4速AT、空気式ランバーサポート、メモリ機能付きシートリクライニング、ブロンズカラーガラスなどじつに10項目にもわたる日本初の機構/装備を採用していた。
そのスポーティ感と高級感でソアラは一大ブームを巻き起こし、大ヒット作となった。1986年には2代目に進化、先代のデザインを踏襲した2代目も、バブル景気と重なり2代続けて大ヒットを記録している。1991年に登場した3代目ソアラはレクサスSCとして海外へ輸出、2001年発売の4代目は電動格納式ハードトップを持つコンバーチブルとなった。2005年には日本でレクサスブランドが開業、国内でもレクサスSCとして販売することとなり、ソアラの名前は消えた。
車両価格(当時)
2800GT 275万円(4速AT)266万7000円(5速MT)
2000VX 236万円(4速AT)226万8000円(5速MT)
2000VR 201万9000円(4速AT)192万7000円(5速MT)
2000VⅡ 188万4000円(4速AT)179万2000円(5速MT)
2000VⅠ 175万4000円(4速AT)166万2000円(5速MT)
※東京での価格
諸元表(ソアラ2800GT・5MT)
全長×全幅×全高=4655×1690×1360mm
ホイールベース=2660mm
車両重量=1300kg
エンジン=5M-GEU型 直6DOHC 2759cc
最高出力=170ps/5600rpm 最大トルク=24.0kgm/4400rpm
トランスミッション=5速MT
1981年には何があった?
ニュース
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●スペースシャトル「コロンビア」打ち上げ
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ヒット曲
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