2018年最新エコタイヤの現状とは?
タイヤは日々進化している。
当然だが、タイヤはクルマに装着するもの。スポーツカーが売れればスポーツタイヤがヒットするし、ミニバンが売れればミニバン専用タイヤが各社から登場する。ハイブリッド/コンパクトモデルが売れている日本で、販売の中心になるのは「低燃費(エコ)タイヤ」となる。
日本のタイヤ・ラベリング制度上では、●転がり抵抗性能●ウエットグリップ性能、の2つの性能をクリアすれば「低燃費タイヤ」になる。この制度が始まった8年ほど前に発売されたタイヤのなかには、上記2つの性能を最重要視して開発され、ハンドリング性能や快適性などにはあまりこだわっていないエコタイヤもじつはあった。
2018年。ラベリング制度が始まった8年前に比べて、各社のタイヤ開発も進化している。転がり抵抗性能やウエット性能をベースとしながら、それにプラスアルファの性能を加えているものも多くなった。
ひと口にエコタイヤといっても、それぞれに個性があり、ユーザーが選ぶ楽しみも増えているのが最新エコタイヤの現状だ。
プレミアムエコタイヤ、って?
スタンダードなエコタイヤよりも若干高めに販売されることが多いが、単純にエコ性能だけでなく、「プラスアルファ」の性能があるのがプレミアムエコタイヤだ。メーカーの個性が出やすいジャンルで、ユーザーは選ぶ楽しみがあると言える。
1:ヨコハマ ブルーアース エース
ドライビングプレジャーを追求 ウエット性能も高い低燃費タイヤ
低燃費と走行性能、安全性能を高いレベルで実現するエコタイヤ。「ダブルシリカ」と「オレンジオイル」を配合した「ナノブレンドゴム」をトレッドコンパウンドに採用、ウエットグリップ性能「a」を獲得。構造とトレッドパターンは高い評価を受けた従来品から引き続いて採用。長さと配列を最適化した「ノイズコントロールピッチ」も継承、偏摩耗を抑制し高い静粛性を持続する。
2:グッドイヤー エフィシェントグリップ パフォーマンス
運動性能、静粛性、ロングライフ。バランスに優れた低燃費タイヤ
路面状況を問わない安全性能と運動性能、快適性能をバランスさせたエコタイヤ。「ウエット・パフォーマンス」と「ローリング・レジスタンス」の2層構造からなるコンパウンドが低い転がり抵抗とウエット性能を両立、燃費性能「AA/A」とウエット性能「a」を実現。「ショルダーブロック配列最適化」と「エクストラ・ショルダーグルーブ」がパターンノイズを抑制し、高い静粛性を確保する。
3:ダンロップ エナセーブプレミアム
低燃費性能は最高グレード フラッグシップのエコタイヤ
不要な発熱を抑制する「新低燃費ゴム」を採用し、ほとんどのサイズで燃費性能「AAA/AA」を実現したエコタイヤ。転がり抵抗を従来品より39%低減。また「新低燃費ゴム」のしなやかさが路面を確実にコンタクトすることで、ウエットブレーキ性能も従来品比9%向上している。トレッドパターンはショルダーに向かって剛性を高めた「新開発パターン」で、高い操縦安定性も確保している。
4:トーヨータイヤ ナノエナジー2
転がり抵抗グレード最高「AAA」のプレミアムエコタイヤ
ロングライフと燃費性能「AAA」による低燃費が特徴のエコタイヤ。ナノバランステクノロジーにより開発された「低燃費トレッドコンパウンド 燃費&摩耗チューン」が転がり抵抗を従来品比40%低減し、燃費に貢献する一方、耐摩耗性も向上。主溝を深くした「深溝化設計」と「周方向サイプ」「3Dサイプ」による接地圧分布均一化などとともに、すぐれたロングライフを実現している。