メルセデス・AMG GTのファミリーに新たに加わったのがGT C ロードスターである。この美しいオープンモデルは、GT R譲りのパワートレーンを併せ持ち走りに集中できる1台でもある。
文:島下泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本

ボディの拡大、強化されたパワートレーン、どれもが圧倒的存在感

まだ日本では肌寒かった3月末、すでに初夏の陽気だったアリゾナで待っていたのは、昨年のパリサロンで発表されたメルセデスAMG GT C ロードスター。ソフトトップオープンボディに、AMG GT R譲りのパワートレーンを搭載したAMG GTの新たな仲間だ。

画像: ボディの拡大、強化されたパワートレーン、どれもが圧倒的存在感

まず心を射抜くのは、そのスタイリングである。新意匠であるAMGパナメリカーナグリルを備えたフロントマスク、開けても閉めてもクーペよりエレガントなサイドビュー、そしてAMG GT Rと同様に57mmワイドなフェンダーが織りなすフォルムは、美しさと獰猛さが同居した実に見応えのあるものに仕上がっている。ドアミラーを含まずに2mを超える全幅には言いたいこともあるが、間違いなく説得力はある。とくにリアビューのワイド感たるや圧倒的とすら言える。

ボディカラーは全11色。ソフトトップは全3色、インテリアは全10色が用意され、コーディネートの楽しみも味わえる。当然、ソフトトップは電動で、スイッチ操作によって約11秒で開閉可能だ。
インテリアはAMG GTと基本的に変わらない。つまりドアポケットもセンターアームレスト内の物入れも小さく、シート背後にもスペースはなく、2名乗車だと手荷物の置き場にも難儀しそうだ。このクルマに乗ったら、四の五の言わずに走りに集中しろ。そんなメッセージが聞こえてきそうである。

実際、スペックは否応なしに走りへの気分をかき立てるものになっている。4L V8ツインターボエンジンは、大径ターボチャージャーなどを採用するAMG GT R用をベースに、実用域に主眼を置いたエンジンマネージメントを組み合わせている。最高出力は557ps、最大トルクは680Nmで、AMG GT Sを、35ps・10Nm上回る。また7速DCTの変速時間を短縮する軽量デュアルマスフライホイールも、AMG GT Rからの流用である。

オープン化に伴い、ボディはサイドシルの肉厚アップとチャンバーの追加、ダッシュボード支持部のステム、シート背後のクロスメンバー、リアのストラットタワーバーの装着などによって剛性アップが図られた。その上でシャシはトレッドの拡大、前265/35R19、後305/30R20というファットなタイヤの装着、アクティブリアアクスルステアリングの搭載に、不要な場面ではラジエーターグリルのシャッターを閉じて空気抵抗を低減し、フラット化された車体下面に空気を流すアクティブエアマネジメントシステムの採用など、ここもAMG GT Rに倣った変更が施されている。

後編はこちらから→http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17072865

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