クルマが一挙に大衆化した1970年代〜80年代。高性能車が続々と誕生し、クーペが若者の憧れだった時代を振り返る期間限定の連載の始まり。今回は時代を遡って、1965年(昭和40年)に発売された美しい2シータークーペ=初代シルビアをご紹介しよう。

シルビアと言えば、5代目のS13型がとくに有名だが、その歴史は意外に古く、初代は1965年(昭和40年)3月に発売されている。当時まだ珍しかった2シーター・スペシャリティカーの草分けであり、その流麗かつシャープなラインは機械によるプレス加工が不可能なほどで、職人による手叩きの加工が必要だったという逸話がある。

画像: ▲フェアレディ(SP310型)の下回りをそのまま使った姉妹車だったが、ハンドメイドのボディを採用したため価格も高く、わずか554台しか生産されなかった。

▲フェアレディ(SP310型)の下回りをそのまま使った姉妹車だったが、ハンドメイドのボディを採用したため価格も高く、わずか554台しか生産されなかった。

画像: ▲美しいボディのデザインには諸説あるが、日産の若手デザイナーとアメリカ人デザイナーのA.ゲルツの共同作品である可能性が高い。

▲美しいボディのデザインには諸説あるが、日産の若手デザイナーとアメリカ人デザイナーのA.ゲルツの共同作品である可能性が高い。

ベースになっていたのはSP310型フェアレディで、ラダー・フレームのシャシにボディを被せて生産された。ハンドメイドのボディということもあり、販売価格は120万円と非常に高価だった。ベースになったフェアレディが88.6万円、セドリック(ベースモデル)が115万円だったことを考えると、いかに高価なモデルだったかがわかる。総生産台数もわずか554台と非常に少ない。

画像: ▲セドリックに搭載されていたR型1.6ℓ直4OHVを搭載。最高出力は90ps、最大トルクは13.5kgmだった。

▲セドリックに搭載されていたR型1.6ℓ直4OHVを搭載。最高出力は90ps、最大トルクは13.5kgmだった。

画像: ▲ボディ同様、ほとんど手作業で作られたインテリアも高級感にあふれる。

▲ボディ同様、ほとんど手作業で作られたインテリアも高級感にあふれる。

CSP311型シルビア主要諸元

全長3985×全幅1510×全高1275㎜

ホイールベース:2280㎜

車両重量:980kg

トランスミッション:4速MT

サスペンション形式:(前)ダブルウイッシュボーン・コイル (後)リーフリジッド

エンジン:R型直4OHV 1595㏄

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